近ごろ、進歩的な企業幹部が、より柔軟な勤務時間を提唱するのは珍しくない。しかし、より良いワークライフバランスを求める声は、意外で、しかも心強い方面からも上がっている。
金属・エンジニアリング労働者を代表するドイツ最大の労働組合IGメタルは、産業従事者が家族の世話をするため、最長2年間、週35時間ではなく週28時間の短縮勤務を選べる権利を認める合意を取り付けた。
BBCによると、この合意は、使用者団体ズュートヴェストメタルとの間で結ばれ、バーデン=ヴュルテンベルク州のほぼ100万人の労働者を対象としている。ドイツの産業部門で変化を強く求めている、さらに390万人の労働者にも適用が拡大される可能性がある。

「この合意は、現代的で、自らの働き方を自分で決められる労働の世界に向けた一里塚です」と、IGメタルのヨルク・ホフマン委員長はBBCに語った。
労働組合は、景気が堅調で失業率が低いことを根拠に、労働時間を減らしても賃金を下げるべきではないと主張した。この要求は退けられたものの、労働者は4月から4.3%の賃上げを受けた。
必要に応じて従業員が労働時間を減らせるようにする見返りとして、企業は、標準の週35時間ではなく、長い時間働く意思のある人に週40時間勤務を提示する権利を得た。
IGメタルの勝利は、他のドイツの労働者にも大きな影響を及ぼす可能性がある。BBCによると、この合意は建設、通信、化学産業の労働者にも波及する可能性がある。これらの労働者も、より柔軟な勤務日を求めてきた。
フィナンシャル・タイムズによると、このドイツの合意は、若い世代の仕事に対する考え方の変化を示す点でも注目に値する。「高齢の親族の世話をしたり、サバティカル休暇や無給休暇を取ったりするために、仕事を減らしたいと思う時期が人生に訪れる人はますます増えています」と、ベルリンのヘルティ・スクール・オブ・ガバナンスで公共政策を教えるハンナ・シュヴァンダー教授は、同紙に語った(有料記事)。
重要なのは、労働時間を短縮する選択肢が、男性にも女性にも利益をもたらし得ることだ。問題は、男性が家族の世話をするために休みを取る可能性を受け入れるかどうかである。フェイスブックのCOO、サンドバーグは、性別を超えて介護や育児の責任をより分かち合うよう、繰り返し呼びかけてきた。Quartzとの最近のインタビューでサンドバーグは、女性の働き方を改善する方法の一つとして、「男性は成果を上げ、女性は他者を支えるべきだと、男女を問わず私たち全員に教え込む文化を変えること」を挙げた。「本当は、誰もが成果を上げ、誰もが他者を支えるべきなのです」と述べた。


