フィードバックには大きな価値があり、人はそれを聞きたいと望んでいることが研究で示されています

Two people having a discussion on a sofa
People often don’t realise how valuable feedback can be to the person receiving it.Image: Unsplash/Christina @ wocintechchat.com
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  • 人は他者にフィードバックを伝える際、気まずさや躊躇を感じることがよくあります。

  • 新たな研究では、フィードバックを受ける相手にとってそれがどれほど価値があるかに気づいていないことも、フィードバックをためらう理由になりうるという考えを検証しました。

  • この理論は、約2,000人の参加者を対象とした5つの実験シリーズを通じて検証されました。その結果は以下のとおりです。

誰かと話していて、その人が昼食に食べたものが歯に大きな緑色の塊として挟まっているとします。あなたはそれを伝えるでしょうか?伝えるかどうかは相手が誰かによって変わるかもしれません(同僚よりも親友には伝えやすいかもしれません)。また、あなた自身の性格にも左右されるかもしれません。

フィードバックを避けてしまう人が多いのは間違いありません。歯や他の部分に何かが付いていることを相手に伝えるのは気まずく感じられることがあります。最近の予備調査では、チョコレートや口紅の汚れなど、顔に何らかの跡がついていることを研究者に伝えた人は3%未満でした。

外見に関する問題以外にも、フィードバックは学習と成長にとって欠かせないものです。学生は成績を伸ばすためにフィードバックを必要とします。職場では、管理職からのフィードバックによって業績が向上することがあります。私たちは個人的な生活の中でもフィードバックを行います。例えば、パートナーが作ったカレーが辛すぎたと伝えたり、子どもにもっと礼儀正しくするよう言ったりする場合です。

では、なぜ私たちは他の場面でフィードバックを伝えることをためらうことがあるのでしょうか?気まずさを感じたり、フィードバックが相手を動揺させたり、さらには相手との関係を損なうかもしれないと懸念したりするからかもしれません。

先ほど触れた予備調査を行った研究者たちは、フィードバックをためらうもう一つの理由として、フィードバックを受ける相手にとってそれがどれほど価値があるかに私たちが気づいていないことがあるのではないかという仮説を立てました。

研究者たちは、この理論を検証するため、約2,000人の参加者を対象とした5つの実験シリーズを実施することにしました。その結果は最近発表されており、米国心理学会の『Journal of Personality and Social Psychology(パーソナリティと社会心理学ジャーナル)』に掲載されています。

研究の内容

第1の実験では、研究者は参加者に、10の異なる職場の場面において、フィードバックを受ける側になるか与える側になるかを想像してもらいました。例えば、自分または他の誰かの歯に食べ物が挟まっている場合や、プレゼンテーションに誤字がある場合などです。

研究者たちは、フィードバックによって相手を助けられる場面、つまり迅速に改善できる事柄を意図的に選びました。参加者には、その場面で自分がフィードバックを伝える可能性がどの程度あるか、またはフィードバックを受けたい度合いがどの程度あるかを、0から10までの尺度で評価してもらいました。

その結果、「与える」と「求める」の間にギャップがあることがわかりました。つまり、他者にフィードバックを伝える可能性と比べて、フィードバックを受けたいという希望の評価は全体的に高かったのです。

第2の実験では、参加者に、フィードバックを受けたり与えたりした現実の場面、またはフィードバックを与える機会があったものの実際には与えなかった場面を思い出してもらいました。ここでも、フィードバックをどの程度求めているかと、それを提供する意欲との間に差が見られました。

もちろん、特定の場面を想像したり思い出したりしてもらう実験には限界があります。第3の実験は研究室で行われ、友人、ルームメイト、または恋人同士のペアが、実際のフィードバックを与え合いました。例えば、一方が相手に「もっと一緒にいる時間を持つべきだ」と伝えたり、「準備に時間がかかりすぎる」と伝えたりしました。

選択肢を与えられたとき、フィードバックを与える側として提供したいと考えた人は半数未満でしたが、86%の人がフィードバックを受けたいと望んでおり、ここでも「与える」と「求める」のギャップが示されました。特筆すべきは、フィードバックを受けた側がそのフィードバックを非常に価値があると評価したことです。

第4の実験では、研究者たちはこのギャップを縮めることができるかを確かめたいと考えました。最も効果的な方法は、参加者に、他者にフィードバックを与えられた場面を思い出してもらったうえで、そのフィードバックを自分が受ける側になったと想像してもらうことでした。それでも自分はそのフィードバックを求めるでしょうか?

参加者にフィードバックを受ける側の立場に立ってもらうことで、フィードバックを与える側が、その必要性を認識し、フィードバックを提供する可能性が大幅に高まりました。このことから、フィードバックを伝えることをためらう理由は、その価値を十分に理解していないことに大きく関係していることがうかがえます。

人は、フィードバックを与えるよりも受けたいと思うことの方が多いようですImage: Unsplash/Christina @ wocintechchat.com

最後の実験でも、実際のフィードバックを与え合うペアが対象となりました。今回は、ペアの一方がコンテストのためにスピーチの練習をし、もう一方が話を聞いて意見を述べる役割を割り当てられました。フィードバックをより重要なものにするため、最も優れたスピーチには賞が与えられました。

この実験の途中、与える側と受ける側の双方に、フィードバックを求める度合いやその価値について、さまざまな質問が行われました。ここでも研究者たちは、「与える」と「求める」のギャップを確認しました。

これらをどのように解釈できるでしょうか?

この研究の強みは、想像上のフィードバック、実際のフィードバックの記憶、研究室でのフィードバックという、さまざまな場面にわたって結果が一貫している点にあります。人は一般的にフィードバックを求めており、それが自分にとって価値があり、改善につながることは明らかです。

ただし、この研究にはいくつかの限界もあります。著者たちも認めているように、力関係の影響は考慮されていません。例えば、上級管理職から若手の同僚へのフィードバックは、友人同士のフィードバックとは大きく異なるでしょう。また、この研究ではフィードバックの頻度も考慮されていません。絶えず改善点を指摘してくる友人は、すぐに煩わしく感じられるでしょう。

もちろん、すべての人が常にすべてのフィードバックを歓迎するわけではありません。この研究ではフィードバックは概ね価値あるものとされ、求められていましたが、すべての場合に当てはまったわけではありません。さらに、この研究で実際のフィードバックを与えた参加者は、人工的な環境の中でそれを行っていました。

結局のところ、誰に対しても、いつでも、どのように改善できるかをすぐに伝えようとすることには、依然として注意が必要です。建設的なフィードバックは、具体的で、実行可能であり、適切なタイミングで伝えられるべきです。多くの場合、フィードバックが欲しいかどうかを相手に尋ねることが良い出発点になります。

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