認知バイアスは誤った結論を導き、それがさらに悪影響をもたらすことがある。
スケッチアーティストのジョノ・ヘイ氏は、認知バイアスを認識し、理解し、受け止めることが重要だと述べる。
彼のイラストは、日々の暮らしに影響を及ぼしうる、よくある3つの認知バイアスを紹介している。
情報過多の時代には、さまざまな認知バイアスの影響を受けかねない。誤った結論を導くことがあるため、バイアスの種類や仕組みを理解することがとりわけ重要だ。もたらされる結果は深刻になりうる。
確証バイアス、サンプリングバイアス、そしてブリリアンス・バイアスは、情報を批判的に読み解く力に影響を及ぼす例だ。Sketchplanationsのジョノ・ヘイ氏が、こうした認知バイアスの例を解説し、日々の暮らしにどのような影響を与えるのかを理解する手助けをする。
世界経済フォーラムは、多様性、公平性、包摂性に向けてどのような取り組みをしているのか?
新経済・社会センターは、経済や技術の変化が雇用、スキル、機会をどのように変えているのかを理解するため、リーダーたちをつなぐ。
知見の共有と協働を通じて、同センターは、移行期に人々と社会を支える包摂的な経済モデルをパートナーが探求できるようにする。
確証バイアス
最もよく見られ、よく理解されているバイアスの一つである確証バイアスについては、すでに聞いたことがあるかもしれない。この認知バイアスは、私たちが日々、仮説を検証し評価する方法に影響を及ぼす。
簡単に言えば、確証バイアスとは、自分が強く抱いている信念や期待を裏付けるように証拠を探したり解釈したりする傾向だ。同じデータや情報を与えられても、人によって大きく異なる結論に至ることがある。
確証バイアスにとらわれると、十分な情報に基づかない選択をしたり、否定的な固定観念を強めたりすることがある。そのため、あるテーマについて自分が抱いている思い込みを裏付ける情報も反証する情報も、どちらも探すことを忘れないようにするのが大切だ。
サンプリングバイアス
サンプリングバイアスとは、不正確なサンプル集団やデータに基づいて誤った結論に至らせる偏りだ。一般に、その原因は不十分な調査設計やデータ収集にある。
調査で個人に質問する際は、集団全体を代表する姿を捉えることが重要だ。しかし、調査を行う人々も認知バイアスを含む人間の欠点に影響されやすいため、これは意外に難しいことがある。
よくある例として、どの政党が選挙に勝つ可能性が高いかを調べる調査がある。調査を行う教授が、近くにいて情報を集めやすいという理由で大学生だけに尋ねた場合、その世論調査は一般の人々の意見を正確に反映しない。
サンプリングバイアスを避けるには、似た特徴を持つ人々に回答が偏らないよう、データ収集を無作為化することが重要だ。
ブリリアンス・バイアス
ブリリアンス・バイアスもよくある認知バイアスの一つで、天才は男性的な特性だと考えやすくさせる。これは一部には、従来の学術職と幹部職の双方で女性の割合が低いことに起因する。
実際、学術誌『Journal of Experimental Social Psychology』は、ブリリアンス・バイアスに関する詳細な研究を2020年に発表した。このバイアスの原因として考えられるのは、一般に高い知能が求められるとされる職業において、男女の分布に偏りがあることだと示唆している。
この分布は、かつて女性の教育や職業選択の機会を制限していた歴史的要因の名残だが、それが存在することで、女性のほうが才能に劣ると私たちは(誤って)結論づけてしまう。この状況が続き、こうした職業に就く女性の割合が偏ったままであれば、その偏見はさらに強まる。
その他の認知バイアスの例
ジョノ・ヘイ氏によるこれらの例は、与えられたデータを理解しようとするときに直面するバイアスの一部をよく示しているが、これは氷山の一角にすぎない。
情報に絶えず接する時代だからこそ、こうしたバイアスを認識しておくことが重要だ。とりわけ、それらがもたらす有害な影響に対処したいなら、なおさらである。





