英国の報告書が、新たな10年間に需要が高まるとみられる20の職種を示している。
自動化が進むにつれ、定型業務を中心とする職種は縮小する。
プログラマーや介護職は、最も急成長する職種に含まれる。
女性は男性よりも、雇用の純減幅が大きくなるリスクがある。
ハイテク関連の仕事、あるいは教師、看護師、介護職のように人との関わりが深い仕事に就いているなら、仕事の未来について前向きになれる理由がある。
王立芸術・製造・商業振興協会(RSA)の分析によると、2011~2019年に最も急成長した職種には、プログラマーや介護職が含まれていた。同協会は英国の労働力調査のデータを用い、この期間の雇用総数の純変化を調べ、拡大した20分野を明らかにした。「プログラマーとソフトウェア開発者が最も急成長した職種だったことは、さほど意外ではないでしょう」と、RSAの研究者ファビアン・ウォレス=スティーブンス氏は述べた。「ITディレクターとビジネスアナリストもトップ20に入りました。」2011年から2019年に英国で最も急成長した職種
RSA
仕事の未来
この分析は、楽観と警戒の両方を促す世界経済フォーラムの
『仕事の未来レポート』
の調査結果とも一致する。同レポートによると、職場への機械やアルゴリズムの導入によって、2018年から2022年の間に最大1億3,300万の新たな職が生まれる一方、約7,500万の職が失われる可能性がある。フォーラムの報告書は、データアナリストやデータサイエンティスト、ソフトウェア・アプリケーション開発者、電子商取引やソーシャルメディアの専門家への需要が増えると予測している。また、販売・マーケティングや顧客サービスなど、「人間ならではのスキル」を必要とする職種も増えるとしている。第四次産業革命に対し、世界経済フォーラムはどのような取り組みを行っているのか?
「
フロンティア技術・イノベーションセンター
」は、科学者、政策立案者、ビジネスリーダーを結び付け、新興技術とその現実社会への影響を理解する場を提供している。協働と実験を可能にすることで、同センターはパートナーが研究から生まれたイノベーションを、共通の地球規模課題に取り組む実用的な応用へとつなげる支援をしている。同センターの取り組みを見る
両報告書は、縮小する可能性が高い職種と、その影響についても検討している。
RSA
この調査結果にはジェンダーの側面もある。小売店の販売員、レジ係、銀行や郵便局の事務員、クリーニング店員など、従来型のハイストリートの職種の多くは、すでに危機にさらされ、消えつつある。過去10年間にハイストリートの雇用は約30万人失われ、その81%を女性が占めていた。
これに対し、新たに生まれたテクノロジー関連の職種で女性が占める割合は20%未満だ。
英国の調査が示す、低技能労働者の厳しい未来
英国で需要が高まる職種や自動化による雇用の変化を調査から紹介。介護職やプログラマーの需要増と、低技能労働者や女性への影響を解説する。



