暑さをしのぐ
夏の暑さの中でエアコンの設定温度を下げるのは、よい考えに思えるかもしれません。しかし、地球環境にも電気代にも、あまりよいことではありません。
コロンビア大学の研究者たちはこのたび、電気代を跳ね上げずに家を涼しく保てる、エアコンに代わる方法を考案しました。それは白色のポリマーで、太陽光の96%以上を反射します。染色でき、塗料のように使えるため、家の壁や屋根に塗れば、日差しが最も強い時間帯にも涼しさを保てる可能性があります。
小さな気泡
研究者たちは、このコーティングについて論文で説明しています。この論文は木曜日、学術誌サイエンスに掲載されました。コーティングを作るため、ポリマーの中で水が小さな水滴になるように混合物を調整しました。水滴が蒸発すると、微細な空気の穴が残ります。研究者たちによると、この穴がコーティングに優れた太陽光反射性をもたらします。
研究者たちは、アリゾナ州フェニックスの厳しい暑さの下で、この混合物を試しました。温度センサーを取り付けた銅板に塗り、温度を測定したのです。30分後、コーティングの温度は周囲より6℃(10.8℉)低いことが分かりました。つまり、エアコンの設定を下げずに夏の暑さをしのぐため、家にこのコーティングをたっぷり塗る日が来るのもそう遠くないかもしれません。
太陽の下で
私たちが気候変動の影響に直面するなか、世界はますます暑くなっています。再生可能エネルギーへの完全な移行が実現するまでは、電気を使って家を冷やすことが問題をさらに悪化させるだけです。
さらに、誰もがエアコンを使えるわけではありません。低所得地域の人々や、電気のない場所に住む人々を考えてみてください。そうした人々にとって、気温を下げるこの安価で簡単に導入できる方法は、文字どおり命を救うものになり得ます。

