この遺伝子組み換えリンゴは茶色くならない

Apples are displayed at a fruit and vegetables market in Warsaw August 13, 2014. As the European Union's second biggest apple producer, Poland has some 700,000 tonnes of the fruit it usually sells to Russia but can't, because Moscow has a food embargo on many EU and U.S. goods as part of tit-for-tat sanctions related to the Ukraine crisis. Many of those Polish apples will inevitably head for western Europe, potentially displacing their more expensive European rivals. Others will go to markets in Asia and the Middle East, traditionally supplied by EU countries such as France. Picture taken August 13. To match story UKRAINE-CRISIS/SANCTIONS-FOOD REUTERS/Filip Klimaszewski (POLAND - Tags: POLITICS CIVIL UNREST FOOD BUSINESS)
An apple has been genetically modified to remain fresher for longer, by not turning brown.Image: REUTERS/Filip Klimaszewski
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要点

今月、オカナガン・スペシャルティ・フルーツ社のアークティック・アップルが米国中西部で販売される。この果物は遺伝子組み換えによって、空気に触れても果肉が茶色くならない。

みずみずしい果肉

今月後半、オカナガン・スペシャルティ・フルーツ社はアークティック・アップルの販売を開始する。販売地域は米国中西部で、スライスした状態で売られる。遺伝子組み換えによって、果肉が茶色くならないようにされているためだ。空気に触れても変色しない。

この遺伝子組み換えリンゴは、オーストラリアの連邦科学産業研究機構で行われた研究によって実現した。科学者たちは、変色の原因となる酵素をコードする遺伝子を削除することで、褐変を防ぐ方法を見いだした。オカナガン社は果肉をいつまでも保つため、この酵素を抑制している。

同社はアークティック・アップルを、グラニースミス、ゴールデンデリシャス、フジの3品種で生産している。オカナガン社は今後数週間のうちに、米国内の400店舗へのスライスリンゴの袋詰め商品の供給を開始する。

1日1個のリンゴ

遺伝子組み換え食品の多くは、消費者よりも生産者に利益をもたらす例だが、アークティック・アップルはその傾向に当てはまらない。これが成功すれば、ほかの製品への道が開けるかもしれないとの期待がある。

遺伝子組み換えには、食品を改良するさまざまな方法がある。たとえば、トウモロコシの栄養価を高めることや、豚肉の脂肪量を減らすことが挙げられる。しかし、こうした製品は食品医薬品局のような当局の承認を得るのが難しく、消費者に受け入れられるのはさらに難しい場合がある。

アークティック・アップルには、包装に遺伝子組み換えであることが明記されていないとして、一部から批判が寄せられている。その代わりに、詳細情報へのリンクを含むQRコードが付いている。

遺伝子組み換え食品には利点があるにもかかわらず、多くの消費者は今も、こうした食品を実際に食生活に取り入れることに慎重だ。茶色くならないリンゴの実用的な利点が、人々に試してみようと思わせるかもしれない。参考資料:Nature News & Comment、Quartz

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