新たな研究によると、ソーシャルメディアの利用は、痛みによって社会的接触が制限されることで生じる健康への悪影響を軽減する可能性があります。
社会的孤立や孤独がウェルビーイングを左右する重要な要因となっている高齢化社会において、この研究結果は意義深いと、筆頭著者でミシガン大学社会学部および社会調査研究所の博士課程在籍者、シャノン・アン氏は述べています。
「痛みと同様に、家の外での身体活動も制限するほかの状態(慢性疾患や機能上の制約など)にも、今回の結果を当てはめられる可能性があります」とアン氏は述べています。
…痛みは社会的孤立とうつの悪循環を招き、高齢者の健康に悪影響を及ぼすことが少なくありません。
アン氏は、シンガポールの南洋理工大学のチェン・トウユ氏とともに、2011年に実施された全国を代表する調査のデータを用いました。この調査には65歳以上のメディケア受給者3,400人以上が参加し、回答者はうつ、痛み、社会参加について尋ねられました。
ただし、このデータでは高齢者が利用するソーシャルメディアの種類は区別されていません。その一方で、回答者の17%は前月にソーシャルネットワーキングサイトを利用していました。効果とされるものがソーシャルメディアによるもので、単なるインターネット利用によるものではないかを見極めるため、研究者らは請求書の支払いや食料品の購入など、さまざまなオンライン利用を考慮して分析を調整したとアン氏は述べています。
調査結果によると、痛みを経験した高齢者は、精神面での利点がある対面での交流を伴う社会活動に参加する可能性が低くなっていました。
それでも、この集団ではソーシャルメディアが認知機能や心理的なウェルビーイングの維持に役立つ可能性があると、研究者らは述べています。
「これは重要なことです。痛みが始まると、社会的孤立とうつの悪循環に陥り、高齢者の健康に悪影響を及ぼすことが少なくないからです」とアン氏は述べています。
研究結果は『Journals of Gerontology, Series B』に掲載されています。
出典:ミシガン大学
原著論文 DOI:10.1093/geronb/gby109

