栄養失調に苦しむ20億人を救う可能性のある植物

FEWS NET scientist Chris Shitote talks to farmer Bernard Mbithi after he uprooted his maize field that failed because of a drought in Kilifi county.
Scientists are identifying plants that could be used to help counter malnutrition worldwide.Image: REUTERS/Baz Ratner
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  • 科学者らは、ビタミンBの供給源となる可能性のある、あまり活用されていない植物を1,044種特定しました。

  • 豊かな国でも貧しい国でも、多くの人がビタミンB不足に陥っています。ビタミンBは、食物からエネルギーを取り出し、神経系を健やかに保つうえで重要です。

  • 新たな栄養源となる植物を見つければ、世界で栄養失調に苦しむ20億人を超える人々を助けられる可能性があります。

生物多様性を守るべき理由の一つは、生物多様性を守るべき理由の一つは、薬効や植物に薬効や健康上の恩恵をもたらす植物が数多くあり、その存在に気づく前に絶滅してしまうおそれがあることです。

今回、科学者らはビタミンBの供給源となる可能性のある、あまり活用されていない植物を1,044種特定し、そのうち63種は自然生息地で絶滅の危機に瀕していることが分かりました。

「食用植物の驚くべき多様性にもっと注目し、人間の栄養にどのように貢献できるのか、また次世代のために守るには何をすべきなのかをより深く理解する必要があります」と、研究の筆頭著者で、インペリアル・カレッジ・ロンドン生命科学科の博士課程研究者であるアオイフェ・キャントウェル=ジョーンズ氏はプレスリリースで述べました。「今回の研究は、その方向に向けた重要な一歩です。」

この研究は、木曜日にNature Plants誌に発表され、世界で栄養失調に苦しむ20億人を超える人々を助ける、新たな栄養源となる植物を見つける試みです。現在、人々が植物由来のカロリーを得る際、その60%は米、トウモロコシ、小麦の3作物に頼っています。

「多くの人にとって、食生活を広げ、食用植物の豊かな多様性を活用することで、微量栄養素の不足を減らせる可能性があります」と研究者らは記しています。

プレスリリースによると、キュー王立植物園、インペリアル・カレッジ・ロンドン、その他英国と米国の研究機関からなる研究チームは、特にビタミンB不足の問題に焦点を当てました。ビタミンBは、食物を分解してエネルギーを取り出し、神経系を健やかに保つうえで重要ですが、豊かな国でも貧しい国でも、多くの人がこの重要な栄養素の不足に陥っています。そこで研究者らは、栄養組成が分かっている約300種の植物のビタミンB含有量を調べ、進化上の系統関係を使って6,000種を超える食用植物のビタミンB含有量を予測しました。その結果、B1、B2、B3、B5、B9の供給源となる可能性のある植物を1,000種余り特定しました。

例として、ヨーロッパの複数のエンバク種や、西アフリカに生育するフォニオと呼ばれる野生のイネ科植物があります。マダガスカルに生育するバオバブの一部は、果実や種子がビタミンBの供給源となりますが、こうした象徴的な樹木は木炭や木材に使われることもあり、そのため「深刻な危機」に分類されています。

既知の絶滅危惧植物に加え、研究者らは保全保全状況が不明な植物も358種見つけました。

「こうした食用植物の多様性が失われれば、将来の食料源を見いだす選択肢が狭まり、遺伝的多様性の維持も難しくなります。気候変動などの課題に直面するなか、どちらも食料安全保障に不可欠です」と研究者らは記しています。

保全の促進や栄養失調の問題解決に加えて、この研究は環境により配慮した食生活を後押しする可能性もあります。というのも、Euronews Greenによると、現在、ビタミンBの主な供給源には牛肉、家禽類、魚介類が含まれるためです。そのため、ベジタリアンやビーガンの食生活を送る人は、ビタミンBのサプリメントを摂取する必要がある場合が少なくありません。

「より持続可能な未来を考え、より持続可能な食生活に切り替えたいのであれば、ビタミンBの供給源となる可能性のある植物を、もう少し多様化する必要があるかもしれません」と、研究共著者でキュー王立植物園の研究者であるサミュエル・ピロノン博士はEuronews Greenに語りました。

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