ネスレは、食用昆虫の使用を始めた最新のペットフードメーカーです。
昆虫の飼育による温室効果ガス排出量は、牛肉、鶏肉、豚肉よりはるかに少なくなります。
昆虫は、猫や犬に必要な必須タンパク質とアミノ酸を供給できます。
ペットのフードに何が入っているかご存じですか?その答えがウジ虫だったら、気になりますか?
ネスレは、新しいシリーズの昆虫タンパク質を一部使用したピュリナのペットフードを発売すると発表しました。この猫と犬のフードは、当初はスイスでのみ販売され、アメリカミズアブの幼虫のタンパク質に植物性タンパク質と一部の肉を組み合わせています。
ペットの食卓に虫を取り入れる製品は、これだけではありません。英国のペットフードメーカーYoraは、犬用フードを提供しています。このフードは昆虫ミールと各種野菜を配合しており、犬の栄養バランスに配慮しています。

肉の代替品を求める需要が高まっている背景には、ヴィーガンやベジタリアンのペット飼い主だけでなく、多くの飼い主がいます。肉の生産が環境に与える影響への認識が高まるにつれ、飼い主は、ペットの食事、そして自身の食事を変えることが地球に好影響を与えうると気づき始めています。
カーボンペットプリント
世界のペットへの餌やりは大きなビジネスであり、驚くほど多くの土地と資源を使い、相当量の温室効果ガスを排出しています。
最近の一つの研究では、ペットフード業界の年間排出量を、56〜151Mt(百万トン)のCO2に相当すると推計しており、これはナイジェリア、フィリピン、そして多くの中規模のヨーロッパ諸国と同程度です。
エディンバラ大学の研究者らは、世界の猫と犬が食べるドライフードを生産するために、英国の2倍の面積が必要であると推計しています。
上のグラフが示すとおり、肉の生産、特に牛肉の生産は、他の農業形態よりも環境への影響がはるかに大きくなっています。しかし、ペットフードから動物性食品を単純に取り除くことは、必ずしも可能ではなく、望ましいことでもありません。
もっとも、犬は技術的にはベジタリアン食で生存し、さらには健康に育つことさえ可能ですが、栄養素のバランスを適切に保つことは難しく、健康を損なうリスクも高くなります。一方、猫は、肉や魚には含まれているものの植物にはない、タウリンという必須アミノ酸を必要とします。
人間用に飼育された肉の、需要の少ない部位を利用することは、ペットフードが環境に与える負荷を減らす一つの方法であり、そうでなければ廃棄される部位の市場を生み出すという追加の利点もあります。
世界自然保護基金(WWF)は、ペットフード業界の多くの関係者と協力し、副産物の利用を、より持続可能なモデルとして拡大する取り組みを進めています。
牛か、コオロギか?
しかし、昆虫タンパク質を使えば、メーカーは肉をまったく使わずに済ませられます。昆虫は、炭素排出が少なく、必要な土地も少なくて済むだけでなく、有機廃棄物を餌として与えることができ、食べたものをタンパク質に変換する効率も高くなっています。
また、昆虫は非常に栄養価も高いです。例えば、バッタは、同量の牛ひき肉とほぼ同量のタンパク質を含み、カルシウムと鉄分はより多く、脂肪分はより少なくなっています。英国獣医師会は、昆虫ベースのフードは、ペットにとってむしろより健康的である可能性があると示唆しています。そして当然ながら、昆虫の飼育は、倫理面や動物福祉面での懸念も少なくなります。
昆虫の食事で元気に育つことができるのは、猫や犬だけではありません。飼い主も同様です。世界中で多くの人々がすでにカブトムシからイナゴ、ガに至るさまざまな昆虫を、日々の主食として、また珍重される美味として食べています。
国際連合食糧農業機関は、昆虫は、人口が増加する世界において食料安全保障を確保するうえで不可欠になると主張しています。
抵抗感のある人にとっては、セミを食べたり、ウジ虫をかじったりすることは考えられないかもしれません。しかし、家族の四本足の仲間にとって良いものなら、あなたも試してみる気になりますか?

