高速移動への人々の関心から、驚くほど高速な乗り物がいくつも開発されてきました。
かつて世界最速の商用旅客機だったコンコルドは、時速2,000キロを超える速度で飛行しました。音速の2倍以上です。
日本に磁気浮上式リニアモーターカーが登場すると、時速600キロに達し、世界最速の列車となりました。
いま、私たちはハイパーループの登場を待っています。これは、2012年にスペースXとテスラのCEO、イーロン・マスクが初めて提案した、未来的な高速地上交通システムです。開発企業の一つであるヴァージン・ハイパーループ・ワンによると、最高時速1,200キロ(760マイル)で走行できます。
ヴァージン、ドバイで試作機を公開
ポッドの試作機乗客輸送用に設計されたポッドの試作機がドバイで公開されました。ドバイでは、早ければ2021年にも初の実用ハイパーループシステムが建設される予定です。
ドバイのハイパーループ・ポッドは実物大の没入型施設で、一般の人々がハイパーループを体験し、乗客の視点からシステムを垣間見ることができるよう設計されています。
このプロジェクトはヴァージンとドバイ道路交通局(RTA)が開発しています。マッタル・アル・タイヤー局長は、ハイパーループは、世界で最も注目されるテクノロジー企業と主要な政府機関を結び付けることを目的としたプログラム「ドバイ・フューチャー・アクセラレーター」に向けた同局の取り組みの一環だと述べました。
「RTAとヴァージン・ハイパーループ・ワンは、このプロジェクトの技術、エンジニアリング、経済性に関する実現可能性調査で大きな進展を遂げました。また、ハイパーループの運行ルートの特定や初期設計モデルの策定も進みました」とアル・タイヤー氏は述べています。
どのような仕組みなのか?
ヴァージンによると、ハイパーループは電磁推進システムを使い、真空チューブ内を加速します。車両は軌道の上に浮かぶよう設計されており、空気抵抗が小さいため、長距離を高速で滑走します。さらにハイパーループは完全自動運転で密閉されているため、操縦ミスや悪天候の危険を排除できると、ヴァージンは付け加えています。
ドバイのハイパーループを利用すれば、乗客は市内から約140 km離れたアブダビまで12分で移動できます。現在、この移動には約2時間かかります。
このシステムは、両方向合わせて1時間あたり約10,000人を輸送できます。
スペースX、学生の革新を後押し
当然ながら、ハイパーループ技術は世界中の起業家の関心を集めています。最近、ファルコン・ヘビーのロケット試験の一環として自動車を宇宙へ打ち上げたマスク氏の会社、スペースXは、学生に実用的なハイパーループ・ポッドを開発する機会を提供しています。
ハイパーループ・ポッド・コンテストは2015年に始まり、最初の大会は昨年の1月と8月に開催されました。コンテストは2018年に再び開催され、スペースXは学生に、最高速度という一つの基準に注力するよう求めています。
カリフォルニア州にあるスペースX本社で建設されたハイパーループシステムは、全長約1マイル、外径6フィート(1.8m)です。


