10年間にわたり成長を続けた世界のスマートフォン市場は2017年に停滞した。市場調査会社IDCの最新の推計によると、2017年のスマートフォン出荷台数は世界全体で14億7,200万台となり、前年の14億7,300万台からほぼ変わらなかった。
多くの地域でスマートフォンの普及率が飽和水準に達し、(実質的な)技術革新もまれになり、一般ユーザーには分かりにくくなっていることを考えれば、市場がこの段階に達するのは時間の問題だった。問題は、ここから市場が縮小に向かい始めるかどうかだ。2017年第4四半期の出荷台数がより大幅な6%減となったことは、2018年にさらに悪い状況が訪れる兆候と見ることもできる。
「2017年は超ハイエンドのフラッグシップ機が大流行したが、こうした新しいベゼルレス端末の多くは、買い替えを検討する人々にとって必需品というよりぜいたく品であることが分かった」と、IDCのリサーチマネージャー、アンソニー・スカルセラ氏はiPhone Xや最近発売された他のスマートフォンについて語る。消費者にさらに高い価格を支払うよう説得することが、最新かつ最高とうたわれる端末を販売するAppleやSamsungなどの企業が今後も一定の成長を維持するための最善の、あるいは唯一の方法かもしれない。

