ミレニアル世代のバックパッカーはもう古い――世界を旅するベビーブーマーが旅行を変えている

Elderly people exercise in Copacabana in Rio de Janeiro August 18, 2011.
Travel spending will reach an average of $5,305 a year per traveller by 2025Image: REUTERS/Ricardo Moraes
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国際志向が高まっています。

評論家や世論調査の専門家がグローバル化に悲観的なのは確かです。しかし、テクノロジーに精通したシニア層は、かつてないほど多くの国を訪れています。今後10年間で、世界の中間層の拡大、世界的な人口の高齢化、技術とインフラの改善という3つの傾向により、海外旅行はより一般的になり、手軽に実現できるようになるでしょう。

私たちの楽観的な見通しはデータに裏付けられています。推計では2025年までに、旅行者1人当たりの年間旅行支出は平均5,305ドルに達します。これは航空券など、旅行前に支払う費用を含みません。世帯所得に占める国境を越えた旅行への支出割合を高めていく「旅行者層」が拡大しています。これからの旅行者層は、現在の典型的な海外旅行者とは大きく異なり、かなり高齢で、新興市場出身となる可能性が高いでしょう。

あらゆる地域で人口の高齢化が進み、高齢者は世界で最も急速に拡大している人口層となっています。2025年には、高齢者が世界人口の11%を占める見込みです。この変化は先進国でより顕著で、高齢者の割合は全人口の22%となる一方、新興市場では9%にとどまります。たとえば、欧州では高齢者が人口に占める割合は、現在の17%から2025年には20%に上昇するでしょう。アジアと南米でも高齢化の進行は著しく、65歳以上の割合は2004年の6%から2025年には10%を超える見込みです。

では、この変化は旅行・観光産業にとって何を意味するのでしょうか。シニア層は若い世代より時間と経済的余裕がある傾向にありますが、旅行する頻度は他の年齢層の半分にとどまります。Visaでは、シニア層の旅行が減りがちな理由を改めて検証しました。私たちは600万人を対象に調査を行いました対象は、海外旅行が特に盛んな米国の25都市です。

注:割合は、年齢と所得で区分した人口のうち、2015年に海外旅行をした人の比率を示しています。

何が分かったのでしょうか。まず、国境を越えた旅行では、年齢より所得の方が重要だと分かりました。年収15万ドル以上の人の5人に1人は、毎年少なくとも1回、海外旅行をしています。所得水準が下がるにつれて旅行する傾向も弱まり、健康状態や高齢化の影響は所得に比べて二次的です。経済的な余裕がある人は、年齢にかかわらず旅行します。裕福なシニア層は70代になっても海外旅行を続けています。

世界的なインターネット接続環境の改善は、旅行計画を簡素化して安心感を高めるうえで、引き続き重要な役割を果たしています。一方、交通インフラの改善は旅そのものをより快適にします。さらに、革新的な企業はデジタルプラットフォームを活用し、旅行体験を一層向上させています。旅行をより自由で即興的なものにするだけでなく、個人に合わせた旅行・観光の選択肢も幅広く提供しています。決済ウェアラブル端末や携帯電話など、世界各地で新たな決済手段に焦点を当てた技術やイノベーションが次々と導入され、消費者は世界中でカードをスワイプ、差し込み、タッチしたり、クリックしたりして支払いができるようになっています。

世界を旅するベビーブーマーは、今後も長年にわたり世界の観光産業にとって重要な層であり続けると私たちは考えています。また、世界の旅行・観光産業が65歳以上のテクノロジーに精通した裕福な旅行者を呼び込む力は、国や目的地の差別化要因となる可能性があります。

こちらから『旅行・観光競争力レポート2017』 お読みください。

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