クラゲから作られたこのチップス

A girl tries to reach moon jellyfish inside a tank at the Sunshine International Aquarium in Tokyo May 18, 2008. REUTERS/Toru Hanai (JAPAN)
Jellyfish are an Asian delicacy, and could become marketed to the Western world as chips.Image: REUTERS/Toru Hanai
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クラゲは、たいていの人が理想とする食事の主役とは言いがたい。傘のような形をしたこの動物は、ぬるぬるして味がなく、非常に強い毒を持つこともある。

人口の急増に加え、肉や、生産に多大なエネルギーを要するほかの食品の消費を減らす必要があるため、人類は昼食づくりに創意工夫を凝らさなければならない。将来の主食候補としてクラゲが有望なのは、海にたくさん生息しているからだ。乱獲によって従来利用されてきた魚介類の資源が減る一方、クラゲは群れをなして繁殖する。そしてクラゲはさらに増えるだろう気候変動によって海水温が上昇し、海洋の酸性化が進むためだ。

クラゲの大群への解決策は?そのまま食べるのを好きになることだ。あるいは、塩辛くてゴムのようなゼリーよりも食欲をそそるものに変える。たとえばチップスのように。

デンマークの科学者たちは、生物物理学と生化学の専門知識を組み合わせ、食品の調理法がクラゲの内部から全体にどのような影響を及ぼすかをより深く理解し、カリッとしたチップスに変える方法を探ったImage: Mie T. Pedersen

ピクルス、それともチップス?

デンマークの研究チームは、わずか数日でクラゲをカリッとしたチップスに変える方法を考案した。これは、多くのアジア諸国で用いられる、触手のある生き物を塩とカリウムに何週間も漬け込む伝統的な調理法とは大きく異なる。クラゲの漬物はいかが?

デンマークのチームは、二光子顕微鏡を使い、クラゲを構成する繊維が、ゴムのように柔らかい状態から硬くてカリッとした状態へと変化する際にどう変わるかを調べた。科学者たちはつい先日、研究成果を発表した。発表の場は、カリフォルニア州サンフランシスコで開かれた第62回生物物理学会年次総会だった。

デンマーク・オーデンセにある南デンマーク大学の博士研究員、Mathias P. Clausen氏は、プレスリリースで次のように述べた。「自分でクラゲを味わい、柔らかいゲルが食べられるカリッとしたものに変わる過程を理解したいと思いました。エタノールを使って、パリッとした食感のクラゲチップスを作ることができました。美食の観点からも関心を集める可能性があります。」

クラゲチップスは、味の面でポテトチップスの代わりになるだけでなく、体にもよい。クラゲにはビタミンB12、マグネシウム、鉄などの栄養素が豊富に含まれ、低カロリーでもある。

こうした生き物を、受け入れられる食料源として活用する方法を早く身につけるほどよい。国連食糧農業機関によると、私たちが生きている間に「海洋生態系が魚優勢からクラゲ優勢へと世界的に移行する」可能性がある。世界中の漁業資源を脅かす存在でもあるクラゲを、漁師たちも早く駆除したいと考えている。

「勝てないなら、食べてしまえ」という考え方を取り入れる時期かもしれない。

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