中国の新浪微博(ウェイボー)は月曜日、同性愛コンテンツを削除する決定を撤回した。同社が政府の検閲指示に従おうとする中で、同性愛をポルノとひとくくりにして同性愛者を傷つけたとして、中国の同性愛者たちから強い批判が寄せられていた。
中国版ツイッターとも呼ばれる微博は金曜日、3カ月間のキャンペーンでポルノ、暴力、同性愛を扱う動画や漫画を削除すると発表した。その対象として、男性同士の露骨な関係を描くことの多い漫画アニメーションやコミックのジャンルを名指しした。
これを受け、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスセクシュアル(LGBT)の権利擁護者たちは、ハッシュタグや公開書簡、さらには新浪の株を売却するよう呼びかけるなどして、オンライン上で次々と決定を批判した。
月曜日、新浪は、今回の浄化措置で同性愛コンテンツを対象にすることはなくなったと発表した。
LGBTの権利擁護者によると、批判の高まりは、検閲の強化によって同性愛コンテンツがすべて「汚いもの」として禁止されかねないという懸念を反映している。これは、伝統的に儒教の影響が強い中国社会で、同性愛に寛容なオンライン空間を築こうとする取り組みにとって後退となる。
新浪の措置が政府の検閲指示に直接応じたものなのか、同社独自の取り組みなのかは明らかでなかった。新浪はコメントを求める取材に応じなかった。
与党・共産党の機関紙、人民日報は日曜日、同性愛者への寛容を促す一方、性的指向にかかわらず「下品な」コンテンツは削除しなければならないと付け加えた。
中国のLGBT権利擁護者たちは、性的指向について社会を啓発し、結婚して子どもを持つよう求める伝統的な圧力に抵抗することで、同性愛者の権利を広めたいと考えている。
北京LGBTセンターの代表、肖鉄(シャオ・ティエ)によると、ソーシャルメディアは重要な「戦場」だ。LGBTの権利擁護者たちはそこで、人気の恋愛指南を発信する保守的な著名人と対峙している。そうした指南には、理想のカップルは早く結婚し、息子をもうけ、異性愛者であるべきだとするものもある。
「この方針の問題は、LGBTコンテンツをポルノと同一視していることです」と肖は日曜日に述べた。政府は積極的にLGBTに敵対しているわけではないと思う、としたうえで、「ただ、この問題にどう対処すべきか明確な考えがないのです」と付け加えた。
「しかし、より大きな問題は厳しい検閲の文化です」と彼女は続けた。「かつてソーシャルメディアは開かれた空間でしたが、ここ1年で状況が変わり始めました。」
新浪は、このキャンペーンは、昨年6月に発表されたオンラインコンテンツ規制に同社が従うためのものだと説明した。同規制は、同性愛を性的虐待や暴力とひとくくりにし、「異常な性的関係」に当たるとしている。
新浪の決定に対する抗議では、LGBT団体や権利擁護者、中国の同性愛者たちが書簡やハッシュタグを通じて声を上げた。
「私はゲイだ」というタグは、土曜日に検閲されるまで、微博で約3億回閲覧された。
北京を拠点とする支援団体PFLAG Chinaは日曜日、NASDAQ上場企業である新浪の株主に対し、「足で投票」して株を売却し、同社の「邪悪な」行為を罰するよう呼びかけた。
ほかの中国の同性愛者たちも、新浪の最高経営責任者(CEO)であるチャールズ・チャオに宛てた手紙で、自らの体験をつづった。
その一人、ハオ・クーグイは、昨年ソーシャルメディアで公開した手紙の中で、レズビアンであることを公表した。彼女は、両親を喜ばせるために男性との結婚を迫られていると感じていたことを記している。
「私が最も心配しているのは、中国はとても広く、大都市以外の地域はかなり保守的なので、自分の性的指向についてオンラインで初めて知る同性愛者が大勢いることです」とハオはロイターに語った。
「検閲によって、クローゼットの中で生き続け、決してカミングアウトしない人が増えるのではないかと心配です。」
