まるで試合後のレポートのようだ。レアル・マドリードがマンチェスター・ユナイテッドを破り、欧州の王者に躍り出た。ただ今回、その名門クラブを首位に押し上げたのは、競技能力ではなく財務面での成功である。
KPMGの欧州の主要サッカーチームの価値に関する年次調査では、順位に大きな変動があったことが明らかになった。マンチェスター・ユナイテッドは3年間首位を維持した後、王座を明け渡した。スペインのバルセロナは4位に後退し、その座はドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンに取って代わられた。

この報告書は、欧州の上位32クラブを、企業価値(EV)に基づいてランク付けしている。企業価値は、チームの収益性、知名度、競技面での潜在力、放映権、スタジアムの価値を測定して算出されたものである。
今年の上位32クラブには、セルティック(KPMGが2016年に本報告書を開始して以来、同調査にランクインした初のスコットランドのクラブ)とスペインのビジャレアルが加わった。一方、スペインのバレンシアとトルコのフェネルバフチェは、今年のリストから外れた。

イングランド・プレミアリーグは、欧州サッカーの財務面での業績において引き続き首位を維持しており、KPMGのリストには9クラブが入っている。これらのクラブが総価値の5分の4を占めている。

欧州の上位チームの合計価値は、2016年以降3分の1以上増加した。最も劇的な3年間の成長を遂げたのはフランスのオリンピック・リヨンで、そのEVは150%上昇した。次いでリバプールがEVを110%増加させた。
上位クラブの多くは昨年、選手の売却によって収益を得た。モナコは最も高額の3億5,000万ドルを得て、次いでバルセロナが2億3,000万ドルを稼いだ。
トットナムは昨年、欧州で最も収益性の高いクラブとなり、利益率は36%に達した。次いでイタリアのラツィオと英国のリバプールが続いた。最大の損失を計上したのは、イタリアの強豪ACミランで、オーナー交代に伴う再編の中で収益性が50%急落した。
