新たな国際研究によると、週5日、30分間運動する人は、スポーツクラブやジムに通えない場合でも、早死にするリスクや心臓病を発症するリスクを大幅に減らせる。
富裕国と貧困国の17カ国で13万人を追跡したこの研究では、ジムに通う、徒歩で通勤する、洗濯やガーデニングといった家事に取り組むなど、どのような形であれ、体を動かすことが寿命を延ばし、病気を減らすことが分かった。
カナダのセント・ポールズ病院の心臓専門医、スコット・リア氏が率いる研究者らは、いわゆる用量反応も確認した。運動量が多いほど、心臓病にかかったり早死にしたりするリスクの低下幅が大きくなる。
研究者らによると、この研究では「上限効果は認められず」、週2,500分、つまり41時間を超えると定義される「極めて高い水準の身体活動に伴うリスクも認められなかった」。
心血管疾患は世界で最も多い死因であり、発症した人の治療やケアに大きな経済的負担をもたらす。2016年には世界で948万人が死亡した。
「週の大半の日に、わずか30分歩くだけでも大きな効果があり、身体活動量が多いほどリスクはさらに低くなります」と、リア氏は金曜日に医学誌『ランセット』に掲載された研究結果に関するコメントで述べた。
同氏はまた、薬の服用や果物・野菜の摂取を増やすなど、心臓病の予防や治療に役立つ対策の中には、世界で最も貧しい人々には費用を負担できないものもあると指摘した。一方、歩くのは無料で、健康に大きな効果をもたらす。
世界保健機関(WHO)は、18~64歳の成人に対し、毎週少なくとも150分の中強度の有酸素運動に加え、週2日以上の筋力トレーニングを推奨している。
しかし専門家は、世界の人々のほぼ4分の1がこの推奨水準に達していないと推定している。
リア氏の研究チームは、全人口が推奨水準を満たせば、世界の早期死亡の12分の1を防ぎ、心臓病の症例を4.6%減らせることを研究結果は示唆していると述べた。

