映画業界はこうしてロックダウンに立ち向かう

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  • 新型コロナウイルス感染症により、世界中で大小さまざまな映画の制作が停止している。

  • プロデューサーたちは、「創造的な距離の確保」を取り入れ、キャストとスタッフの安全を重視する新たな映画制作の方法を模索している。

  • これまでにバーチャルセットを活用したビデオゲームや映画から、着想を得ている。

世界の映画業界にとって厳しい時期だ。パンデミックは、地殻変動のような規模の混乱をもたらしている。映画の制作現場はすべて公式に「ロックダウン」され、カメラの前に立つ人も後ろにいる人も、あらゆる出演者やスタッフが隔離された。映画祭はすべて中止またはオンライン開催に変更され、映画館は閉鎖。業界は先行きの見えない経済状況に直面している。

それでも、映画制作者の中にはすぐに対応した人たちがいる。新型コロナウイルスのパンデミックを中心に描く映画の話が、すでに聞こえてきている。『Corona』は、このテーマを扱った初の長編映画で、故障したエレベーターの中で一度の撮影で撮り上げた、低予算の単一カメラ作品だ。

現在制作中の別の映画も、かなり重要な意味を持つことになりそうだ。『Songbird』の舞台は、パンデミックが続き、ロックダウンがなお実施されている2年後の未来だ。この作品では制作工程のあらゆる段階で新たな衛生・安全対策が導入されるため、大手スタジオは皆、その制作を注視するだろう。

こうした作品以外にも、明るい兆しが見え始めている。制作が中断された『アバター2』などの撮影再開が計画される一方、スタジオは社会的距離を保つ新たな制作に向けた準備を始めている。パインウッド・アトランタ・スタジオは、そこで働くすべての人の感染リスクを減らすため、安全対策にすでに100万ドル(81万ポンド)を投じたと報じられている。ハリウッドの大手企業にとってはそれでよいとして、小規模スタジオや独立系の制作会社はどうだろうか。

Image: ロサンゼルス・ビジネス・ジャーナル

新たな日常

では、映画業界はどのように適応するのだろうか。業界が直面する課題を過小評価してはならない。映画スタジオやロケ地のセットには、多くの人が集まり、慌ただしい作業が繰り広げられる。スタッフと出演者は近い距離で作業し、頻繁に身体が触れ合う。メイク、ヘア、衣装の各部門や、スタッフ間で日常的に扱われ、受け渡される機材を思い浮かべてほしい。

現在の英国のロックダウンが始まるわずか数日前に発表され、新型コロナ流行前の世界で執筆されたものだが、『映画の未来』レポートには、革新的な「バーチャル技術」を使って現在の課題に対処するための有益な考察が示されている。

このレポートは、映画の未来について「誰もが参加でき、持続可能で、革新と創造性が報われる」姿を描いている。その実現にバーチャル制作技術が鍵になるという主張は、非常に先見性がある。

レポートの調査結果は、パンデミックがもたらす前例のない課題に業界が対応するための、具体的な指針となる。執筆時点では、パンデミックで中断した映画制作を社会的距離の確保を徹底して進めるには、すべてバーチャル制作技術を取り入れる必要がありそうだ。

デジタル技術が映画制作に導入されて以来、その主な利点の一つは、費用のかかる海外出張の必要性を減らすなど、コストを節約できることだった。たとえば、「自動台詞置換」はポストプロダクションの最終工程の一つで、俳優があるスタジオで遠隔録音した代替台詞を、別のスタジオで撮影した実写映像に吹き替えられる。

こうしたバーチャルなポストプロダクションの手法は、初期の企画や脚本執筆の段階から、制作のあらゆる側面に組み込まれようとしている。「プリビズ」と呼ばれる工程、つまり映画の物語世界を事前に視覚化し、監督が創造上の選択を、プロデューサーが制作上の計画を立てられるようにする工程は、映画誕生以来続いてきた従来の制作サイクルをすでに大きく変えた。ポストプロダクションの工程が創作サイクルの最後ではなく最初に始まり、一部の映画は事前に視覚化されたバーチャル環境だけで制作できるようになった。

最近の作品を例に挙げると、『ライオン・キング』のリメイクは、完全なバーチャルセットを使って制作された。バーチャルセットでは、監督や出演者を含むさまざまな制作関係者が、周囲のスクリーンに映し出される写実的なCG映像の構図を確認できる。俳優はデジタル環境の中で実際に演技することもできる。

創造的な距離の確保

アカデミー賞受賞作『ゼロ・グラビティ』で実写だったのは、主役の俳優たちの顔だけで、それ以外はすべてコンピューターで生成された映像だった。バーチャル制作なら、制作チームが同じ場所にいる必要もない。離れた場所にいても、クリエイティブチームは共同作業を続けられる。

これらを可能にしているのは、コンピューターゲームの技術、特に「リアルタイムゲームエンジン」だ。UnityやUnreal Engineなどのエンジンは、グラフィックスや視覚効果をリアルタイムで生成できる。これらは『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のような大作の視覚効果作品で日常的に使われる一方、独立系の映画制作者がゲーム環境だけで映画を作ることも可能にする。実写を完全になくし、現実世界をシミュレーションした映像に置き換えるのだ。ニール・ブロムカンプ監督が高い評価を受けた『Adam 1』と『Adam 2』は、すべてUnreal Engineで制作された。

こうした作品が、コロナ後の映画界を特徴づける可能性を示す初期の兆候がある。また、「スクリーンライフ」と呼ばれ始めている、ソーシャルメディアのアカウントやウェブカメラを通じてすべての撮影を行う映画も増えるかもしれない。例としては、『アンフレンデッド』や『Profile』がある。

新たなビジネスモデル、美的表現、技術基盤の面で、映画業界がこの危機からどのように立ち直るのか、熱い議論が交わされている。確かなのは、これまで新興分野の、ややニッチな将来の可能性とみなされていたバーチャル制作技術が、創作と経済の両面で新たに不可欠なものになったということだ。

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