医師が不要な抗生物質を処方するのは、あなたのせい

Bottles of medications line the shelves at a pharmacy in Portsmouth, Ohio, June 21, 2017. REUTERS/Bryan Woolston
Using the internet for self-diagnosis is one of the causes for the rise of antibiotic resistance.Image: REUTERS/Bryan Woolston
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認めてください。経験があるでしょう。以前はなかった妙な痛みや腫れに気づき、すぐインターネットで調べる。ほんの数分で、自分はがんか、寄生虫か、世界の反対側で一度だけ確認された珍しい病気にかかっていると思い込んでしまう。医師から、ただの発疹だから心配いらないと言われても、つい疑ってしまいます。彼女は本当に確かなのか、と。

こうした自己診断は、あなたを不安にさせるだけではありません。医療全体に長く影響を及ぼします。WebMDを長時間見てきた患者が、医師に抗生物質を過剰に処方するよう圧力をかけ、その結果、抗生物質耐性の拡大を後押ししているのです。

「Wired」によると、医療従事者は、患者の満足度が下がったり、ネットに悪い口コミを書かれたりすることを懸念しているといいます。こうした「Yelp効果」によって、医師は実際の医療ではなく、患者の望むことに基づいて判断するようになっています。

患者は抗生物質を期待しているようです。2016年の研究では、多数の診療記録を調べた結果、3分の1の抗生物質処方がウイルス感染症に対して行われていたことが分かりました。ご存じかもしれませんが、ウイルス感染症には抗生物質は効きません。

「患者の満足度や継続受診という点で、患者の望みをかなえることには、正しいかどうかにかかわらず、ビジネス上の理由があると医療提供者は考えています」と、抗生物質の不適切な処方の理由に関する調査を最近率いた小児感染症専門医のデビッド・ヒュン氏は、Wiredに語りました。「医療提供者からは、『抗生物質を出さなければ、患者は通りの向こうにある救急診療所や別のかかりつけ医のところへ行って、そこで処方してもらう』とよく聞きます」

Wiredによると、問題は非常に深刻化しており、医師への否定的な口コミを削除するようYelpに求める嘆願書が、団体「Physicians Working Together」によってChange.orgで立ち上げられるほどです。

ヒュン氏の研究は、一日の終わりに疲れ切っていること(医師はその時間帯に抗生物質を処方しがちです)など、医師が不適切な処方をする理由はほかにも多いと示唆しています。しかし、医療現場で不満の声を上げる人々のなかでは、文句を言う患者が最も対処しやすそうです。

さらに、インターネットの影響もあります。インターネットは、患者になる可能性のある多くの人々を誤解させているようです。ピュー・リサーチ・センターによる2013年の調査では、米国の成人の35%が、自分自身または知人の病気を診断するためにインターネットを利用したことがあると分かりました。(その後、ウェブにつながる人が増え続けているため、この割合は上昇している可能性が高いでしょう。)

不安を和らげるために、ちょっとした症状を調べること自体は問題ありません。しかし、がんを引き起こすと騒ぎ立てる最新の食品に関する見出しを何でもうのみにすべきでないのと同じように、自分の体に異常があるかどうかを判断するのは、最終的には平均14年(米国の場合)の研修を受けた医師だと認識してください。WebMDで見かけた抗生物質が本当に必要かどうかも、医師が判断します。

大人として振る舞いましょう。望みどおりの処方をしてくれなかったからといって、医師に悪質なYelpの口コミを書かないでください。必要のないときに抗生物質を飲まないことが、いつか命を救うかもしれません。

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