スイスは新型コロナウイルスに関する規制をさらに緩和した。
バー、パブ、レストランは、客が着席することを条件に営業を再開している。
最大4人のグループ、または家族は、再び一緒に外食できるようになった。
店舗、市場、博物館、図書館も再開が認められる。
スイスはロックダウン措置の緩和を続け、人々がより自由に外出して交流できるようにしている。
5月11日から始まる同国の第2段階の営業再開により、再び夕食に出かけることが可能になった。ソーシャルディスタンスを確保するため、テーブルを2メートル離すか仕切りで区切るなどの措置に加え、さまざまな規制は引き続き実施される。
飲食する際は着席しなければならず、レストラン、パブ、バーを一緒に訪れることができるのは最大4人まで。唯一の例外は家族のグループで、4人を超えてもよい。
店舗、市場、博物館、図書館も予防措置を順守すれば再開が認められる。また、小学校と前期中等教育学校では教室での授業が再び可能になった。
接触者追跡
スイスで飲酒や夕食のために外出する場合、各グループから1人の客に連絡先を伝えるよう求められる。連絡先はバーまたはレストランに提出する(情報を自発的に提供するかどうかは本人が決められる)。
そうすれば、別の客が新型コロナウイルスの検査で陽性となった場合、当局はほかの客に知らせることができる。
スイスの飲食業界団体、Gastro Suisseの会長カシミール・プラッツァー氏は、新聞Blickにこう語った。「レストランを訪れるのを楽しみにしている人たちは、データを提供する用意ができている。」
そのデータは14日後に廃棄しなければならない。
スイスでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染率が3月以降、低下している。同国では、確認された感染者が30,305人、死者が1,833人記録されている。最初の感染者は2月下旬に確認され、初の新型コロナウイルスによる死亡が確認されたのは3月5日だった。
スイスではマスクの着用は義務ではないが、状況によっては推奨されている。接客スタッフには、できる限り2メートルの距離を保ち、料理の提供や片付けの際にテーブルのそばに長くとどまらないよう求められている。
一方、オランダのアムステルダムにあるレストランは、外食とソーシャルディスタンスを両立させる独自のアイデアを提案した。小さなガラス張りの個室に客を案内することで、ほかの客から安全に隔てるという。
残る不確実性
この措置がスイス国民に歓迎される保証はない。
保健局長会議の会長で、スイスのザンクト・ガレン州知事でもあるハイディ・ハンセルマン氏は、感染の第2波が起きる可能性への懸念を示した。「急いで再開すれば、国民への影響がより深刻になるおそれがあります」と同氏は述べた。「苦しい制限を何週間も続けて達成した成果を、軽々しく手放すべきではありません。」
新たな管理策のもとでバーやレストランを営業することが成り立つのか、という懸念もある。テーブル間の距離を広げれば、店は受け入れ可能な客数を減らさざるを得ない。それに伴って収入も減少する。一部の店にとっては、再開そのものが採算に合わない可能性もある。
ヨーロッパのほかの地域でも、各国が規制緩和に着手している。スペインでは、数週間ぶりに、運動のための外出が認められた。ドイツでは多くの小規模事業者がすでに営業しており、自動車メーカーのフォルクスワーゲンは工場の一つを再開した。

