オミクロン株の影響について、これまでに何が分かっているのか?

Someone holding a dose of the COVID-19 vaccine.
'But the full potential of Omicron’s impact on the unvaccinated, the elderly, and global COVID-19 management is yet unknown.'Image: UNSPLASH/Mika Baumeister
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  • オミクロン株(COVID-19変異株)についての理解は、依然として不完全です。

  • これまでのところ、オミクロン株の症状は概して軽いようですが、高齢者や未接種者への影響について、科学的な知見にはまだ不足があります。

  • 研究によると、ワクチンの3回目接種で予防効果が大幅に高まります。

  • しかし、依然として、優勢株の座をデルタ株から奪う可能性が高いとみられます。

オミクロン株は60カ国を超える国々に広がり、さまざまな側面について理解が深まっています。

その一つが、北ロンドンのある医師が報告した珍しい症状です。一般診療医のデービッド・ロイド氏によると、この地域でオミクロン株に感染した子どもの15%に、体に発疹が現れました。これまで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最も一般的な症状は、せき、発熱、倦怠感、味覚・嗅覚の喪失でした。これら以外の症状は見逃されるおそれがあると、同氏はスカイ・ニュースに語りました。

オミクロン株をめぐる全体像は依然としてつかみきれておらず、データも少しずつ集まり始めたところです。たとえば、南アフリカの一般診療医で南アフリカ医師会会長のアンジェリーク・クッツェー氏は、11月27日、自身が診たオミクロン株の症例の大半は「非常に、非常に軽症だったと報告しました。また、その一部には、通常とは異なる症状が見られたと付け加えました)。

クッツェー氏によると、その一例は、発熱と「非常に高い脈拍」があった6歳の子どもでした。入院させるべきか検討していたところ、2日後の経過確認の電話で、子どもの健康状態が大きく改善していたことが分かりました。

「南アフリカで臨床的に見られる症状は、非常に軽度です。私は流行の中心地で診療していることを忘れないでください……入院した人は一人もいません。他の同僚にも話を聞きましたが、同じ状況です」と、同氏はBBCに語りました。

しかし、未接種者や高齢者への影響、そして世界的なCOVID-19対策に及ぼすオミクロン株の影響がどこまで広がるのかは、まだ分かっていません。

世界保健機関(WHO)は、「オミクロン株の臨床的な重症度に関するデータは、依然として限られている」と12月10日に発表しました。「南アフリカの予備的な調査結果は、オミクロン株がデルタ株より重症化しにくい可能性を示唆しています。また、これまでにEU・EEAで報告された症例はすべて軽症または無症状ですが、オミクロン株が本質的にどの程度、病原性が低いのかは依然として明らかではありません」と述べています。

ワクチンはオミクロン株に有効なのか?

インドの1例を含む子どもの感染例は、複数の国で子どもへのワクチン接種がまだ行われていないことが、主な要因と考えられます。

しかし、コロナウイルスのスパイクタンパク質に30を超える変異を持つ新たな変異株は、ワクチンによって得られる免疫の一部を回避する可能性が高いとみられます。英国の保健安全保障庁による初期の研究では、オミクロン株はファイザー製やアストラゼネカ製などの2回接種ワクチンの有効性を低下させることが示されています。比較すると、アストラゼネカ製ワクチンは、接種完了から25週間後もデルタ株に対して最大60%の予防効果を示しました。オミクロン株の場合、この数値は40%まで低下しました。

しかし、この研究では、3回目の接種により抗体量が大幅に増え、オミクロン株に対する予防効果も高まることが示されました。

ただし、重要な疑問が残ります。オミクロン株はデルタ株と同じくらい感染力が強いのでしょうか?

オミクロン株はデルタ株と同じくらい深刻なのか?

初期の調査結果の一部は、これまで最も感染力が強いとされていたデルタ株よりも、オミクロン株のほうが速く広がる可能性を示唆しています。

しかし、感染拡大の速さがオミクロン株本来の病原性を意味するのか、WHOはまだ判断できていません。

限られた既存の証拠に基づくと、オミクロン株はデルタ株よりも増殖上の優位性があるようです。WHOは、「南アフリカではデルタ株の流行が低調だった地域で、オミクロン株はデルタ株より速く広がっています。また、英国などデルタ株の感染率が高い国でも、デルタ株より速く広がっているようです」と述べました。

人口の免疫水準が高い国々でオミクロン株の急速な増加が観察されていることが、過去の感染やワクチンによる免疫の回避、変異株に固有の感染力の上昇、あるいはその両方に関係しているのか、WHOは結論を出せませんでした。

「しかし、現時点で入手できるデータに基づけば、地域内で感染が広がっている場所では、オミクロン株がデルタ株を上回る可能性が高い」とWHOは述べています。

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