国連の報告書によると、過去8年間、世界では毎年2,000万人以上の子どもがはしかワクチンを接種できず、現在世界各地で流行を引き起こしているウイルスにさらされる状況が生まれた。報告書は木曜日に発表された。
「はしかウイルスは常に、ワクチンを接種していない子どもを見つけ出します」と、国連児童基金(ユニセフ)のヘンリエッタ・フォア事務局長は述べ、さらに「今日目にしている世界的なはしかの流行の土壌は、何年も前に築かれたのです」と付け加えた。
ユニセフの報告書によると、2010年から2017年の間に、推定1億6,900万人の子どもがはしかワクチンの初回接種を受けられなかった。これは平均して年間2,110万人に相当する。
世界保健機関(WHO)のデータによると、はしかにかかりやすい状態が広がった結果、2019年第1四半期の世界のはしか感染者数は、2018年の同時期に比べて約4倍の11万2,163人に達した。
ユニセフによると、2017年には約11万人がはしかで死亡し、その大半は子どもだった。前年から22%増加した。
はしかは感染力が非常に強く、死に至ることもあり、失明、難聴、脳障害を引き起こすこともある病気だ。現在、米国、欧州、フィリピン、チュニジア、タイなど、世界各地で流行が広がっている。
子どもを守るには、はしかワクチンを2回接種することが不可欠だ。WHOによると、はしかに対する「集団免疫」には、ワクチン接種率95%が必要となる。
しかし、接種を受ける機会の不足、医療制度の脆弱さ、危機感の薄れ、場合によってはワクチンへの恐れや懐疑心があるため、ユニセフによると、2017年のはしかワクチン初回接種率は世界全体で85%と報告された。この水準は過去10年間ほぼ変わっていない。2回目の接種率はさらに低く、世界全体で67%だ。
高所得国の中では、米国がユニセフのリストで首位となった。同国は現在、約20年ぶりとなる最大規模のはしか流行に対応している。2010年から2017年の間に、同国では初回接種を受けていない子どもが250万人を超えた。
同じ期間に、次いでフランスと英国で、それぞれ60万人、50万人を超える子どもがワクチンを接種していなかった。
一方、貧しい国々では状況は「深刻」だと、ユニセフの報告書は指摘した。例えばナイジェリアでは2017年、初回接種を受けなかった1歳未満の子どもの数が最も多く、約400万人に上った。次いでインドが290万人、パキスタンとインドネシアがそれぞれ120万人、エチオピアが110万人だった。
フォア氏は、はしかは無視するには「感染力があまりにも強い」病気だと述べ、保健当局に対策を強化するよう求めた。
「この危険でありながら予防可能な病気の拡大を食い止めることに本気で取り組むなら、豊かな国でも貧しい国でも、すべての子どもにワクチンを接種する必要があります」と同氏は述べた。






