今年は、より多くの渡り鳥がパキスタンの湿地に飛来している。
当局は、これが新型コロナウイルス対策による移動制限と関連しているとみている。
その結果、狩猟者や鳥を捕獲する人々が近づかなかったと考えられている。
今年はパキスタン南部シンド州の湿地に、より多くの渡り鳥が飛来している。当局者や観察者は、狩猟者や鳥を捕獲する人々を遠ざけた新型コロナウイルス対策のロックダウン措置が、増加につながったとみている。
新型コロナウイルスに関連する感染者が18万5,000人超、死者が3,696人に上ったパキスタンは、先月、1カ月にわたる全国的なロックダウンを解除した。
シンド州野生生物局の州保全官、ジャベド・アハメド・マハル氏によると、今年実施された調査では渡り鳥741,042羽が確認された。2019年に数えられた248,105羽から大幅に増加した。
毎年、渡りのパターンや鳥の数を把握するため、シンド州の湿地のおよそ40%が調査される。
ペリカン、マガモ、ツル、シギ・チドリ類などの渡り鳥は、シベリアとの往復の途中でパキスタンに立ち寄る。
パキスタンで長年野生生物を撮影してきた写真家、アーメル・アリ・リズヴィ氏は、新型コロナウイルス対策が鳥たちの定着を助けたと語った。
「今年は鳥たちが長くとどまっています。ロックダウンで各地の人間による妨害がほとんどなかったためかもしれません」と同氏は語った。
マハル氏によると、ロックダウンが導入されて以降、シンド州当局は州内でわなによる捕獲、狩猟、違法取引など野生生物に関する犯罪を記録していない。
この地域では狩猟が問題となっており、フバラノガンを含む複数の希少種が脅かされている。
「国内市場での違法取引はもうなくなりました」と同氏は語った。
シンド州には野生生物保護区が33カ所以上、国立公園が1カ所あり、300種を超える鳥類が生息している。

