この記事は3月18日(水)に更新されました。
世界保健機関(WHO)は、COVID-19をパンデミックと宣言しました。
ウイルスの感染拡大に伴い、各国は異なる「疾病段階」に対応しています。
企業は、米国疾病予防管理センター(CDC)およびWHOのガイドラインを厳守する必要があります。
世界保健機関(WHO)は2020年3月11日、COVID-19をパンデミックと宣言しました。執筆時点で、世界の感染者数は18万7,000人を超え、死者数は7,400人を超えています。
新型コロナウイルスの感染拡大は、疑いなく人々に悲劇をもたらしています。しかし、経済にも大きな打撃を与えることになり、その損失の全容が見え始めたのは、まだほんの最近のことです。
ウイルスの感染拡大が各国に及ぼす影響の速度は異なり、どの国も同様の「疾病段階」をたどっているようです。世界各国の政府は、脆弱な立場にある市民を守り、経済への打撃を抑えるため、迅速かつ断固として行動する必要に迫られています。

3月16日にマッキンゼーが発表した新たな調査は、感染拡大をめぐる現状の見解と、あらゆる規模や業種の企業が長期的な経済的損害から自社を守るために取れる対策を示しています。
報告書が提案する対策を7つ紹介します。
1. 従業員を守る
米国疾病予防管理センター(CDC)とWHOは、ガイドラインを頻繁に更新しています。企業はこれらを遵守し、従業員にも周知徹底する必要があります。また、可能な限り人との接触や不要不急の出張を制限することも有効です。
2. 部門横断型の対応チームを設置する
企業は、同僚や顧客の健康と安全を最大限に守るため、簡潔でありながら適切に管理されたプロセスを確保する専任チームを設置すべきです。このチームはCEO、または同等の上級職にある人物が率いる必要があります。チームの重点課題は、次の5つの分野に分けます。
従業員のマネジメントとウェルビーイング
財務ストレステストと緊急時対応計画
サプライチェーンの監視
マーケティングと営業
その他の事業運営
各分野について、48時間および1週間のローリングスケジュールに沿った具体的な目標を設定します。実用最小限の成果物を定め、常に6週間先を見据えたイベントとマイルストーンのカレンダーを作成します。
3. ストレステストを行い、流動性を確保し、緊急時対応計画を策定する
シナリオの定義は難しい場合がありますが、企業は売上やコストに影響するトリガー変数の特定を試みることが推奨されます。こうしたトリガーを既存のシナリオに当てはめることで、キャッシュフロー、損益、貸借対照表をモデル化できます。
そのうえで、事業売却によるポートフォリオの最適化やコスト削減など、さまざまな結果を想定した緊急時対応計画を策定できます。
新型コロナウイルスの感染拡大に対し、世界経済フォーラムはどのような取り組みを行っているのでしょうか。
4. サプライチェーンを安定させる
サプライヤーや在庫水準を考慮し、地域社会での感染拡大が深刻な地域を特定します。そのうえで、サプライチェーンを直ちに安定させるため、鉄道・航空貨物の輸送枠を事前予約し、アフターサービス用在庫をつなぎとして活用することに注力します。
長期的な安定化に向け、企業は消費者需要をより綿密に予測し、サプライネットワークの強靱性を高める必要があります。
5. 顧客との「近さ」を保つ
企業は短期的に、顧客との関係を維持し、安心感を与えるために集中的に取り組む必要があります。在庫計画、割引、特別オファーはいずれも、既存顧客の購買意欲を高めるのに役立ちます。長期的な安定に向けては、他の市場セグメントの評価とターゲティングを始め、成長機会を特定するべきです。
6. 机上演習による「対応計画の訓練」を行う
この調査は、対応チームが定期的に「机上演習」を行い、さまざまなシナリオを検討することも推奨しています。対応の各段階に応じた発動手順を定めます。また、主要な意思決定者と各分野の責任者を特定しておく必要があります。
7. 目的意識を示す
あらゆる規模や業種の企業は、可能な限りウイルスの感染拡大を抑える取り組みを支援するよう努めるべきです。こうした目的意識を示すことは、同僚、顧客、そしてより広いビジネスコミュニティにも好ましい波及効果をもたらします。

