医療の先駆的擁護者、バーナード・J・タイソンを偲んで

Bernard J. Tyson, Chairman and CEO of Kaiser Permanente, speaks at the 2019 Milken Institute Global Conference in Beverly Hills, California, U.S., April 29, 2019. REUTERS/Lucy Nicholson - RC1B645F0280
Remembering Bernard J. Tyson, Chairman and CEO of Kaiser Permanente, who passed away on 10 November 2019.Image: REUTERS/Lucy Nicholson
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世界は傑出したリーダーを失い、私たちはかけがえのない友人であり同僚を失いました。バーナード・J・タイソン氏は名誉の体現者であり、その早すぎる逝去は世界中に衝撃を与えました。大きな喪失に直面すると、私たちはこれから何をすべきか、どこへ向かえばよいのかを自問します。しかし、バーナード氏が情熱を注いで掲げた理念を振り返れば、その遺志を受け継ぐ道は明らかです。

医療政策の第一人者の一人として知られるバーナード氏は、カリフォルニア州で同規模の10億ドル企業を率いる唯一のアフリカ系米国人CEOであり、米国の大手企業を率いるアフリカ系米国人CEOわずか5人のうちの一人でした。2017年、タイム誌は氏を「世界で最も影響力のある100人」の一人に選びました。また、『モダン・ヘルスケア』誌では、5年連続で医療分野の最も影響力のある人物の一人に選ばれました。

バーナード氏の影響力は国内外に及び、世界経済フォーラムの「健康とヘルスケアの未来」に関するグローバル・チャレンジの推進役として、大きな変革への道を切り開きました。多様なステークホルダーを集め、協働を促す氏の力は、人種や民族、社会経済的地位、居住地域に基づく健康格差を縮小する政策や対話の形成に貢献しました。

今年初め、バーナード氏は2019年の世界経済フォーラムでメンタルヘルスとウェルビーイングに関するサミットを主催し、氏が次世代のために前向きな変化をもたらす姿を目の当たりにしました。「メンタルヘルスは重要」と題したパネル討論では、ウィリアム王子(ケンブリッジ公爵)とともに登壇しました。フォーラムでカイザー・パーマネンテのメンタルヘルスとウェルビーイングに関するサミットを主催した氏は、世界のリーダーたちに、1)率直な対話を促して精神疾患への偏見を減らす、2)メンタルヘルスケアの格差に取り組む、3)予防に重点を置き、病気の治療中心から健康の維持・増進へと移行する、4)メンタルヘルスサービスをプライマリ・ケアの仕組みに組み込むよう呼びかけました。

バーナード氏は、世界中の雇用主にメンタルヘルスの改善を強く求めました。メンタルヘルスの問題に苦しむ人々に目を向け、次世代のためにより豊かな世界を築こうと訴えました。

これから先、ダボスで響いたバーナード氏の豪快な笑い声が恋しくなるでしょう。また、2014年から2016年まで私たちのコミュニティの議長として既存のフォーラムのヘルスケア関連の取り組みを磨き上げる一方、メンタルヘルスや健康の社会的決定要因といった新たな課題に先駆けて取り組む姿を、私たちは忘れません。

世界経済フォーラムは、米国心臓協会が設立したバーナード・J・タイソン公平な健康とウェルビーイング基金を支援できることを誇りに思います。バーナード氏の遺志をたたえ、健康格差、メンタルヘルス、健康の社会的決定要因に関する取り組みを後押しするよう、氏の家族から要請がありました。すべての人が長く健康な人生を送るための最良の機会を得られるよう、私たちは努めています。

米国心臓協会は、研究への投資や地域社会との連携に加え、バーナード氏を偲び、カイザー・パーマネンテと協力して若者のニコチン依存予防政策基金を設立できることを誇りに思います。この基金は、若者の電子タバコ使用を防ぐ政策を支援し、この公衆衛生上の危機に取り組むための立法活動や草の根の取り組みを後押しします。

バーナード氏が残したものは、私たちが皆いなくなった後も受け継がれていくでしょう。

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