遊びのない勉強ばかりの幼稚園を変えるべき理由

Students play with their iPads at the Steve Jobs school in Sneek August 21, 2013. The Steve Jobs schools in the Netherlands are founded by the O4NT (Education For A New Time) organisation, which provides the children with iPads to help them learn with a more interactive experience. REUTERS/Michael Kooren (NETHERLANDS - Tags: SOCIETY EDUCATION SCIENCE TECHNOLOGY) - RTX12S7O
Five-year-olds are spending more time engaged in teacher-led academic learning activities than play.Image: REUTERS/Michael Kooren
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今日の幼稚園児の生活は、20年前とは大きく異なります。実際、今では小学校1年生のようです。

研究者たちは、5歳児が、子ども主体の探究を促し、仲間との社会性を育む遊びを通じた学びの機会よりも、教師主導の学習活動に多くの時間を費やしていることを明らかにしました。

元幼稚園教諭であり、最近幼稚園を経験した3人の娘の父親であり、幼児教育の研究者兼教員養成者として、私は大人になってからの人生のほぼ20年間、幼稚園に関わってきました。

親として、子ども主導のプロジェクトや感覚遊び用のテーブル(砂や水を使うもの)、ごっこ遊びのコーナーが、教師主導の指導時間やライティングセンター、子どもたちが暗記する必要のあるサイトワードのリストに置き換えられてきたのを見てきました。また研究者として、同僚のYi Chin Lanとともに、幼児教育の教師たちは入園時に子どもが学力面の知識、社会性、自分を律する力を身につけていることを期待していると明らかにしました。

では、なぜこれが重要なのでしょうか。

Image: Alliance for Childhood

勉強ばかりで、遊びはほとんどない

まず、今日の幼稚園がどのような様子か見てみましょう。

継続中の研究の一環として、幼稚園とは何か、またどうあるべきかについて、子ども、教師、保護者など幅広い関係者にインタビューをしています。インタビューでは、昨年の春に私が制作した、公立幼稚園の教室での典型的な一日を描く23分間の映像を見てもらっています。

私が撮影した教室には、幼稚園児22人と教師1人がいました。彼らは、ほぼ一日中一緒に過ごしていました。その間、単語の解読練習、サイトワードの練習、一人で読んだ後に友達と読むこと、1、5、10ずつ100まで数えること、簡単な足し算の練習、金額を数えること、生物に関する理科の活動、そして何度か日誌を書くことなど、約15種類の学習活動に取り組んでいました。休み時間は一日の最後の1時間になるまでなく、その時間も約15分でした。

5歳から6歳の子どもにとって、これは非常に大きな負担です。教師もまた、教材を教え終えるようプレッシャーを受けています。

短編映像のためにインタビューした教師に、数時間でなぜこれほど多くの内容を教えるのか尋ねると、彼女はこう答えました。

私にも子どもたちにも、学力面でより高い水準の成果を出すようプレッシャーがかかっています。

そのため、幼稚園児の学習量がとても多いと教師は認めながらも、それを変えるためにできることはないと話しました。

教師は、自分の指導のためだけでなく、学期ごとの成績表、学校で行う読解力評価、学区による読み書きと算数の評価、州が義務づける読み書きの評価など、複数の評価のためにも、生徒を継続的に評価することを求められていました。

そこで幼稚園児たちに何を学んでいるのか尋ねると、答えには二つのことが表れていました。一つ目は、規則に従うことを学んでいること。二つ目は、次の学年に進み、いずれ仕事を見つけるために学んでいることです。ほぼ全員が、もっと遊ぶ時間がほしいと言いました。ある男の子はこう言いました。

休み時間がもっとあればいいのに。

これらの調査結果は、研究者のDaphna Bassok、Scott Latham、Anna Roremによる、現在の幼稚園では読み書きと算数の指導に重点が置かれているという研究結果と一致します。また、幼稚園の早い段階から子どもたちがハイステークス・テストに備えさせられているという、他の幼稚園教諭の発言を反映しています。

遊びが子どもを育む仕組み

遊びを通じた、子どもを中心とする学習活動に取り組む機会を提供する教室では、子どもたちが 学力面で、社会面で 、 情緒面で成長することが、研究で一貫して示されています。さらに、とりわけ休み時間は、子どもたちが教室での学習に集中力を取り戻すのに役立ちます。

規則を重視すると、子どもたちの学習でリスクを取ろうとする意欲や好奇心が損なわれるほか、学習者としての自信や学ぶ意欲も妨げられる可能性があります。これらはいずれも、学校での成績やその後の人生における成果に悪影響を及ぼすおそれがあります。

遊びや体験型の学習活動に取り組む機会を子どもに与えると、新しい情報を身につけるとともに、学んでいることを既に知っていることと比べたり、違いを考えたりできます。また、より自然な環境で仲間と交流し、自分たちで問題を解決する機会にもなります。最後に、幼稚園児が学校の内外での感情体験を理解することにもつながります。

ですから、もっと遊ぶ時間がほしいという子どもたちは、勉強から逃れようとしているのではありません。学校では勉強しなければならないと分かっています。それよりも、気分を切り替える機会を求めていると同時に、自分らしくいられる時間を望んでいるのです。

研究に参加した別の幼稚園児の男の子は、こう話してくれました。

学ばなきゃいけないことを学ぶんだ。だって、何も学ばなかったら、何も分からないままだから。

探究を通じた学び

では、幼稚園児を支えるために何ができるでしょうか。

幼稚園での学習内容をなくすべきだと主張しているわけではありません。これまで話を聞いてきた関係者は皆、子どもたちも含め、幼稚園児が学校で成功するために学力につながる技能を身につける必要があると理解し、認めています。

しかし、欠けているのは自由な探究です。私が撮影した映像に登場する幼稚園教諭は、こう指摘しました。

自由に探究しながら学ぶことは、座って、集中して、学び、課題を終わらせる、そうすれば後で遊ぶ時間が取れるかもしれない、という形に置き換えられてしまいました。

政策立案者、教育行政機関、学校は、自ら義務づける基準やテストが、幼稚園の教室を大きく変えてきたことを認識する必要があります。家庭もまた、もっと積極的に行動する必要があります。保護者は、よりバランスの取れた指導を求めて、子どもの教師を支援する立場に立つことができます。

幼稚園児には、成長と、学び他者と関わりたいという意欲を育む学校での学習体験がふさわしいものです。そうすることで、学校が自分や友達をより良い人間にしてくれる場所だと子どもたちが理解する助けになります。

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