世界の死亡者数:新型コロナウイルス感染症は他の病気と比べてどうなのか

A medical worker treats a patient suffering from coronavirus disease (COVID-19) at the intensive care unit (ICU) of the Infanta Sofia University hospital in Madrid, Spain, May 14, 2020. REUTERS/Susana Vera - RC2GOG9GCIR2
Terrorism and natural disasters cause very few deaths compared with other causes.Image: REUTERS/Susana Vera
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  • 2017年のデータによると、世界では毎日約15万人が亡くなっています。

  • 世界で最も多くの命を奪っているのは心血管疾患です。

  • 新型コロナウイルス感染症による死亡者数を、他の病気と比較します。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックが続くなか、メディアは次々と統計を大々的に報じています。

しかし、比較の基準がなければ、死亡者数のような数字は解釈が難しいことがあります。たとえば、このウイルスによる死亡者は世界全体で1日あたり数千人とされることが多いですが、一般的な死因と比べて、この数は多いのでしょうか、それとも少ないのでしょうか。

この図解では、次のデータを用いています:Our World in Data世界全体の1日あたりの総死亡者数を示し、比較の手がかりを提供します。また、特定の原因で毎日亡くなる人の数も示しています。

死因別の世界の死亡者数

約15万人が世界で毎日亡くなっています。これは、2017年に発表された最新の包括的な調査に基づく数字です。最も致命的な病気は何で、毎日どれほどの命を奪っているのでしょうか。

死因別に見た、1日あたりの平均死亡者数は次のとおりです。

心臓や血管の病気である心血管疾患は、最も多い死因です。しかし、その深刻さは、死に関する私たちの認識にも、メディアの報道にも反映されていません。

HIV/エイズによる死亡者数は2004年にピークを迎えましたが、今も多くの人に影響を及ぼしています。この病気による死亡者は、平均して1日あたり2,600人を超えます。

テロや自然災害による死亡者は、比較的ごく少数です。ただし、個々の事例の深刻さによって、こうした数字は日ごと、年ごとに変動します。

国別の1日あたりの総死亡者数

国ごとに見ると、統計にはさらに違いがあります。以下は、2017年のデータに基づく、選定した国々の全死因による死亡者数です。

中国とインドでは、人口が多いため、どちらも1日あたりの死亡者数が25,000人を超えています。

一方、ロシアでは人口100万人あたり1日34.7人が亡くなっており、これらの国の中で人口比の死亡者数が最も多くなっています。

全体像を捉える

こうした数字は、新型コロナウイルス感染症による死亡者数の世界的な規模を把握する手がかりにはなりますが、直接比較できるものではありません。

実際、前述した死亡率の多くは、はるかに大規模で一貫性のあるデータ標本に基づいています。一方、WHOが2020年3月11日に新型コロナウイルス感染症をパンデミックと宣言して以降、1日あたりの確認済み死亡者数は272人から10,520人まで大きく変動しており、今後どうなるかは予測できません。

こうした変動に加え、新型コロナウイルス感染症の確認済み死亡者数のデータには、ほかにも注意すべき点があります。たとえば、地域によってウイルス検査の実施率が異なる場合があり、死亡者数の集計方法をめぐって当局間で見解の相違も生じています。そのため、正確な全体像を把握するのは、予想以上に複雑です。

新型コロナウイルス感染症による真の死亡者数を知ることは不可能ですが、一部の国では一定期間、1日あたりの死亡者数が過去の平均を50%以上上回っていたことは明らかです。

より正確な新型コロナウイルス感染症の死亡者数を明らかにするには、時間をかけてさらに分析する必要があります。

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