世界のリーダーたちが女性の健康をめぐる議論を変えている。その取り組みとは

Investing in women’s health positively impacts economic and social development
Investing in women’s health positively impacts economic and social development.Image: Getty Images
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  • 世界女性健康同盟は、女性のニーズが世界の議題に正確に反映されるよう、医療をめぐる議論の中心に女性の声を据えることを求めている。

  • 女性や思春期の少女が医療や教育をより利用しやすくすることで、貧困の連鎖を断ち切り、社会全体の幸福を高めることができる。

  • 健康格差に対処し、あらゆる健康状態において女性が公平なケアを受けられるようにするには、女性の健康を医療全体に組み込む必要がある。

女性の健康への投資が経済・社会の発展にプラスの影響をもたらすことを示す証拠があるにもかかわらず、女性の健康は研究、資金、評価のいずれも著しく不足している。豊かで包摂的かつ強靱な世界を築くために、この状況を変えなければならない。

女性の健康をめぐる言説を書き換え、女性と少女の主体性を支え、家族や地域社会にも恩恵をもたらす女性の健康への投資を加速させるため、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を受ける世界経済フォーラムの世界女性健康同盟は、女性の健康の改善に向けた課題と機会への認識を高めるべく、世界各地の関係者を招集している。

ゲイツ財団は、世界のジェンダー平等と女性の健康の推進に取り組んでいる。世界女性健康同盟の共同議長として、フォーラムや他の主要組織と連携し、研究、イノベーション、資金調達、政策、女性の健康に関する提言活動を改善することで、女性の健康格差の解消を目指している。

世界女性健康同盟チャンピオン・コミュニティ

世界女性健康同盟は、第79回国連総会(UNGA 79)期間中にチャンピオン・コミュニティを立ち上げた。

多様な地域、地理的背景、分野から集まった世界のリーダーたちで構成されるこのコミュニティは、女性の健康を世界の議題に掲げ、公的部門と民間部門からの取り組みや資源を動員して健康格差の解消を目指している。

同盟のチャンピオンであるニュージーランドの元首相ヘレン・クラーク氏は、次のように述べている。「女性の健康への投資は、道義的責務であるだけでなく、より包摂的で豊か、かつ強靱な世界に貢献する戦略的な取り組みでもあります。」

「チャンピオン・コミュニティは、女性の健康を世界の議題に掲げ、女性の健康格差を解消し、世界中の女性がふさわしいケアを受けられるよう、ともに取り組んでいます。私たちは力を合わせ、あらゆる場所の女性にとって、より健康で公平な未来を形づくっています。」

チャンピオン・コミュニティは、政府、国際機関、学術機関、市民社会、民間企業のメンバーで構成され、約15カ国を代表している。同盟のチャンピオンの全リストはこちらから確認できるこちら。

女性の健康に関する主要な優先課題

第79回国連総会に合わせて開催されたフォーラムの「持続可能な開発インパクト会合」期間中、同盟の年次会合でチャンピオンたちは一堂に会し、女性の健康をめぐる言説をどう再定義できるかについて意見を交わした。優先的に取り組む行動は次のとおり。

1. 議論の場で女性の声を広く届け、中心に据える

女性の力や主体性について語るときでさえ、女性の経験や視点はあまりにも頻繁に無視され、軽視されてきた。

女性のニーズや願いを世界の議題に正確かつ十分に、包摂的に反映させるには、まず女性を議論の中心に据え、主導する立場に置かなければならない。自らの物語の脇役にしてはならない。

2. 女性と少女が自らの身体について決定する主体性を支える

世界では、妊娠のほぼ半数が意図しないものであり、1億6400万人が避妊を必要としているのに利用できていない。生殖や性の健康を含め、自分の身体について女性が決定できるようにすることが極めて重要である。

女性と少女が自らの健康を守る主体となれるよう、必要な情報や医療を利用できるようにすることが不可欠である。

そうすることで、強制や差別を受けることなく、社会の生産的な一員として貢献でき、家族、社会、経済全体の繁栄を高められる。

3. 思春期の少女を支援し、貧困と不健康の連鎖を断ち切る

女性は男性より多くの医療を必要とし、医療費も多くかかるだけでなく、貧困に陥る可能性も高い。

ナミビアの元ファーストレディで同盟のチャンピオンであるモニカ・ゲインゴス閣下は、次のように述べている。「女性の貧困と不健康が世代を超えて互いを強め合う連鎖を断ち切るには、思春期の少女が教育や医療を利用できるようにし、偏見のない環境を整えて、安心して成長し、自らの将来に希望を持てるよう支援する必要があります。」

4. 医療全体に女性の健康を組み込む

女性の健康課題は、女性特有の症状に限られない。女性は、幅広い健康状態において男性とは異なる経験をする。心疾患、片頭痛、うつ病などについて、医学研究、医療への投資、公衆衛生上の対応では、こうした違いが十分に考慮されてこなかった。

女性が直面するあらゆる健康格差をよりよく理解し、特定して、女性の健康格差を解消するには、健康と医療の全領域を生涯にわたって女性の視点から捉えることが不可欠である。

5. 女性の社会的・政治的資本を最大限に高める

女性の社会的・政治的資本を高めるには、社会のあらゆる場面で女性の影響力、参加、代表性を強化する多面的な取り組みが必要である。これには、女性の公共生活への参画、指導的地位における代表、経済活動への参加、家庭内での影響力が含まれる。

メディケイドがん財団の創設者兼CEOで、同盟のチャンピオンであるザイナブ・シンカフィ=バグドゥ閣下は、次のように述べている。「女性がふさわしい社会的・政治的資本を得られるようにすることは、女性の健康格差を生む社会的要因に対処し、すべての女性の健康状態を改善するための重要な一歩です。」

これらの3つの画期的なイノベーションは、女性の健康を大きく変える可能性を秘めている。
これらの3つの画期的なイノベーションは、女性の健康を大きく変える可能性を秘めている。
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世界規模のプラットフォーム

同盟は来年もチャンピオンたちと連携し、緊急に世界の注目を要する女性の健康のさまざまな側面に光を当てるとともに、女性の健康格差に十分かつ包括的に対処するための知見、イノベーション、政策を推進していく。

フォーラムは、世界の女性の健康状態を改善するうえで不可欠な関係者と資源を結集する、独自の立場にあり、その実現に取り組んでいる。

世界女性健康同盟は、情熱と意欲を持つすべてのリーダーに、女性の健康を世界の議題に掲げ、女性と少女が自信を持って未来を見据え、健やかに暮らせるよう後押しするこの世界的な運動に、メンバーとともに参加することを呼びかけている。

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