ソウェトの一部の女性たちが、HIVよりも深刻だと話している病気です

Visitors walk past a sculpture of a pink ribbon installed to promote the "Pink Ribbon" breast cancer awareness campaign at Cheonggye Stream in central Seoul October 5, 2011. The annual campaign is held to promote awareness of breast cancer and to support the fight against it. REUTERS/Jo Yong-Hak (SOUTH KOREA - Tags: HEALTH SOCIETY) - GM1E7A51CA201
Late detection and diagnosis also means that treatment is more severe.Image: REUTERS/Jo Yong-Hak
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南アフリカの低所得地域は、国内で乳がんの発症率が最も低い一方で、健康面の結果は最も悪い状況にあります。黒人の南アフリカ人女性は、人口のなかで乳がんになる可能性が最も低い層ですが、乳がんで死亡する可能性は最も高い層です。

これは、乳がんが診断されるのが遅すぎる傾向があるためです。治療が成功する段階を過ぎ、がんが体の他の部位に広がっている可能性があります。低所得地域では、早期発見率が低くなっています。

これは一部には、経済的事情や個人的な優先事項により、女性が治療を受けるのを先延ばしにすることが原因です。また、症状やサインを把握していない女性もいます。ほかの女性は、まずサンゴマ(伝統的な治療師)に相談し、痛みが耐えられないほどになって初めて病院での治療を求めます。

発見と診断が遅れると、治療もより過酷なものになります。女性は、しこりの摘出のような負担の少ない治療ではなく、乳房切除術に化学療法や長期にわたる放射線療法を組み合わせる治療を受けることになります。

私たちはインタビューを行いました。ソウェトに住み、乳がんの治療を受けたことのある黒人女性50名が対象です。本調査を実施したのは、Chris Hani Baragwanath病院の臨床医が、患者の生活について より深く理解したいと考えたためです。

私たちの調査では、女性たちは乳がんを、HIVや高血圧などのほかの病気よりも攻撃的で恐ろしい存在として捉えていることが分かりました。また、治療については有害でストレスの大きいものだと述べています。大半の女性は、化学療法ががんそのものよりはるかにつらいと話していました。

これらの知見が重要なのは、がんに対して女性が抱く恐怖が、教育の充実、より早期の診断、そして負担の少ない治療によって変えられる可能性があるからです。女性ががんやがん治療についてどう感じているかを理解することで、ケアの質を高め、診断後により良く向き合えるよう支援できます。

女性たちのがん体験

私たちは南アフリカ乳がん研究(South Africa Breast Cancer Study)(SABC)から女性たちを招き、2~3時間をかけて体験を話してもらいました。本研究は、Chris Hani Baragwanath病院で治療を受けている患者を対象としています。

南アフリカのほかの医療機関では、乳がんと診断された黒人患者の70%は、すでに病気が進行した段階にあります。しかし、Chris Hani Baragwanath病院では、その割合は50%にとどまっていました。これは、同病院が周辺地域で教育とスクリーニングのプログラムを実施しているためです。また、南アフリカの他の公立医療施設と比べて、医療資源も充実しています。

同病院によると、乳がん患者の70%は、8回の化学療法を組み合わせた手術を受けており、化学療法は3週間ごとに1回行われます。放射線療法を受ける患者の場合、治療は6週間にわたり毎日実施されます。

インタビューした女性の多くは、乳がんを「悪魔」と呼んでいました。ある女性は、isiZuluでがんを意味する言葉はumdlavuzaであり、「攻撃的に噛みつくもの」という意味だと説明しました。ほかの女性は、治療が成功した後でも、がんが再発するのではないかと恐れていました。

ほとんどの女性は、乳がんをほかの病気より深刻なものだと述べています。ある女性はこう話しました。

もし私が高血圧だけだったら、がんを抱えている今よりも人生はもっと良かったと思います。

女性の半数以上が、がんをHIVより深刻だと考えていました。「HIVなら薬を飲めばそれで終わり。でもがんは、いろいろなものがあるから」と話した女性もいました。

私たちの調査では、化学療法が恐怖とストレスの原因になっていることが分かりました。ある女性は化学療法を「赤い悪魔」や「がんを攻撃する毒」と呼んでいました。ほかの女性は、「毒」はがんだけでなく体全体を攻撃すると考えていました。化学療法を受けるくらいなら乳房切除術を受けるほうがましだと述べた女性もいました。

化学療法こそが自分を実際に死に至らしめるのではないかと恐れる女性もいました。ある女性は、「がんよりも化学療法のほうがずっとつらい。化学療法は体の中の現代的ながんのようなもの。その現代的ながんのせいで病気になり、みじめな思いをしている」と話しました。

乳房を外科的に摘出したことで、女性たちの自己認識は変わりました。30代前半のある女性は、「乳房を取られたことで、自分の体に対して少し居心地の悪さを感じるようになった」と話しました。

乳房の摘出による身体の変形は、女性たちの自己肯定感に深刻な影響を与えていました。

解決策

Chris Hani Baragwanath病院では、乳がん患者の80%が乳房全摘術を受けています。残りの患者は、治療するには病気が進行しすぎているケースが多く見られます。

裕福な地域や民間クリニックでは、ほとんどの人が部分切除または標的を絞った腫瘍摘出術を受けています。つまり、乳房の切除範囲が小さくなります。これは、より早期に発見されていることによるものです。また、民間クリニックでは治療の柔軟性が高いことも理由の一つです。

効果的で負担の少ない治療は、患者が治療を受ける際の体験や、治療に対する感じ方を改善するでしょう。また、がんの診断に関する社会的なメッセージや感情的な経験のあり方を変える可能性もあります。

乳がんの治療は、複数の疾患や社会的課題を抱える個人として患者を支えることに重点を置き直す必要があります。ただし、医療へのアクセスが限られている人々の早期発見を進めること、また女性のがんや化学療法への恐怖を和らげることなしには、これは実現できません。女性はしこりを見つけたら、ケアを求めるよう促されるべきです。Pink Driveなどの取り組みや、地域に根ざしたほかのがんプログラムは、乳がんへの意識を高め、それに伴う恐怖を減らすうえで重要です。

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