人類をひとまとめにして「群れ」と呼ばれるのは気分がよくないかもしれません。しかし、健康のこととなれば、大きな集団の一員であることに感謝すべきです。
これは、「集団免疫」として知られる効果によるものです。十分な数の人が感染症のワクチンを接種すると、免疫を持たない人の大半も守られます。
これは、新生児や妊婦、化学療法を受けている患者、免疫機能が低下している人など、ワクチンを接種できない人々を助ける現象です。
仕組みと理由を6秒で解説
『Epidemiologic Reviews』に掲載されたデータをもとに、Redditユーザーのtheotheredmundが、集団免疫の効果を簡潔に示すGIFを作成しました。

ワクチン接種率の高い地域では、感染をおおむね抑え込むことができます。接種率が90%以上になると、感染者数は低く抑えられ、ワクチンを接種していない人さえも守られます。
米国保健福祉省の説明によると、集団免疫は「地域社会の一定割合」が免疫を持つことに依存します。
ワクチン接種への疑念
近年、世界各地で反ワクチン運動が広がっています。安全性や有効性への懸念、宗教上の反対などが表明されています。昨年の調査は、問題の規模を示しました。
Scientific Americanがこの調査のデータを使って作成したこの地図が示すように、安全性への懸念が最も強いのはフランスで、41%がワクチンは安全ではないと考えていると回答しました。調査対象は67カ国に限られていますが、この地図はこれが世界的な問題であることを示しています。

ワクチンの価値
たとえば、WHO、UNICEF、Gaviなどの組織は、ワクチンの価値を伝え、否定的な見方に対抗するために連携しています。
Gaviによると、ワクチンは現在、年間200万〜300万人の命を救っています。
さらに広範な恩恵もあります。病気を予防することで、認知能力や身体的な強さが向上し、教育を中断せずに受けられるようになります。個人にとって有益であると同時に、社会全体にとっても有益です。このアニメーションが示すように、費用をかける価値は十分にあります。
とはいえ、まだ多くの課題が残っています。WHOの報告によると、「世界では推定1,940万人の乳児が、今も基本的なワクチンを接種できていません」。
インフルエンザ菌に対するワクチン接種は、その一例です。最も一般的な菌株であるb型は髄膜炎や肺炎を引き起こしますが、免疫獲得率は世界各地で大きく異なります。
接種率は南北アメリカで90%と推定されていますが、西太平洋地域と東南アジアでは、それぞれ25%、56%にまで大きく低下します。

