子どもの権利を最も尊重している10か国

Children return to campus for the first day of New South Wales public schools fully re-opening for all students and staff amidst the easing of the coronavirus disease (COVID-19) restrictions at Homebush West Public School in Sydney, Australia, May 25, 2020. REUTERS/Loren Elliott - RC2CVG9TY5LS
The pandemic is having a profound effect on children.Image: REUTERS/Loren Elliott
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  • 新たな調査では、国連のデータを用いて、世界各地で子どもの権利がどの程度尊重されているかを測定している。

  • アイスランド、スイス、フィンランドが上位を占める。

  • しかし世界では、新型コロナウイルスの影響で何百万人もの子どもが極度の貧困に直面している。

新型コロナウイルスがもたらした数多くの悲劇的な影響のなかでも、若者への影響は、最も深刻な負の遺産の一つとなる可能性がある。

新たな報告書の執筆者らは、この危機によって、子どものウェルビーイング向上に向けた長年の進歩が「時計の針を戻され」、世界各地で子どもの権利が深刻な圧力にさらされていると述べている。

キッズライツ・インデックス2020は、世界各地で子どもの権利がどの程度尊重されているか、また各国がその向上にどれほど取り組んでいるかを測定する。

このデータにはパンデミックの影響が直接含まれていないが、コロナウイルスを背景に発表された報告書全体では、危機が子どもたちにもたらす「壊滅的な」影響に警鐘を鳴らしている。

この指数によると、健康で十分な教育を受け、尊重されながら成長できる環境として最も優れた5か国は、いずれも西側の先進国だ。しかし、意外な結果もいくつか明らかになっている。

アイスランドは2020年キッズライツ・インデックスの首位に立つ。Image: キッズライツ

子どもの権利に取り組むNGOのキッズライツは、ユネスコ、国連開発計画、そして国連子どもの権利条約のデータを活用して年次報告書をまとめている。

この指数は20の指標を5つの分野に分類している。すなわち、生存権、健康への権利、教育を受ける権利、保護を受ける権利、そして子どもの権利を実現するための環境である。

2020年は、対象となった182か国のうちアイスランドが首位となった。子どもの権利を可能にする法律の整備、子どもの最善の利益の重視、子どもの意見の尊重など、「子どもの権利を取り巻く環境」が高く評価された。教育分野では、他の7か国とともに同率1位となっている。

スイスは2位で、児童労働、思春期の出生率、出生登録を評価する保護分野では首位となった。教育分野で同率首位の国の一つであるフィンランドは3位、スウェーデンとドイツが上位5か国に入った。

イタリアは、評価対象の5分野のうち4分野で大きな進歩を遂げた国として取り上げられている。2019年の74位から、2020年には15位に順位を上げた。

最も低い評価となった5か国は、中央アフリカ共和国、赤道ギニア、シエラレオネ、アフガニスタン、チャドである。

子どもの権利指数。Image: キッズライツ

タイとチュニジアが上位20か国に

キッズライツによると、先進国が常に良い成績を収めるわけではない。これは、この指数が単に子どもにとって最も暮らしやすい場所を順位付けするのではなく、子どもの権利を実現する能力に照らして各国を評価しているためだ。

そのため、英国(169位)、ニュージーランド(168位)、オーストラリア(135位)など多くの先進国がかなり下位に位置する一方、タイ(8位)やチュニジア(17位)を含む一部の発展途上国は比較的良い成績を収めている。

個別の分野を見ると、興味深い状況が浮かび上がる。例えば、死亡率や出生時平均余命などを評価する生存分野では、日本、イタリア、シンガポールが上位3か国を占める。健康分野ではポルトガル、イスラエル、韓国が首位を争う。子どもの権利を実現する環境では、タイ、アイスランド、チュニジアが上位3か国となっている。

世界的な資金不足

キッズライツの報告書は、世界各国で子どもの権利に十分な資金が配分されていないと警告している。パンデミックのさなか、各国政府が医療と経済に注力しているため、この状況が改善する可能性は低いという。

危機の影響は、健康、発達、行動から、教育、経済的安定、暴力や虐待からの保護に至るまで、子どもの生活のあらゆる分野に及んでいる。

15億人を超える子どもが学校閉鎖の影響を受け、男児も女児も児童労働にさらされる危険性が高まり、児童婚や十代の妊娠も増えるおそれがある。また、予防接種プログラムの中断により、乳児死亡率が大幅に上昇する可能性もある。

これまでのところ、子どもたちは新型コロナウイルスの直接的な健康被害を大きく受けていないものの、国連によると、パンデミックは子どものウェルビーイングに「深刻な影響」を及ぼしている。さらに4200万〜6600万人の子どもが極度の貧困に陥る危険にさらされている。

キッズライツの創設時の会長、マーク・デュラールト氏は次のように述べている。「子どもたちを顧みないことは、短期的にも深刻な結果を招きますが、現世代と将来世代の双方にとって、長期的にはさらに大きな災いとなり得ます。」

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