新型コロナウイルス感染症の影響で多くの高リスク高齢者が外出を控えるなか、チリの小さな海辺の町サパジャールでは、孤立した高齢者に薬や物資を届けるためにドローンを活用している。
「これで、隔離中の人に薬を届ける際、公務員やその家族を感染の危険にさらさずに済むようになりました」とアレッサンドリ市長は語った。
新型コロナウイルスが農村部の多い南米の国土全体に広がり続けるなか、チリの小さな海辺の町サパジャールは、遠隔地に住む高齢者に薬やマスク、手指消毒剤を届けるため、ハイテクドローンを導入した。
頑丈な4枚プロペラのドローンは着陸装置を備え、市街地で物資の入った袋を積み込むと、乾燥した丘陵地帯を越えて飛び立つ。最寄りの薬局から徒歩で最大2時間かかる地域にも届けるためだ。
感染拡大が始まってから約2カ月で、チリでは新型コロナウイルスの感染者が1万人を超えた。同国は介護施設への訪問を厳しく制限し、感染者を隔離するため、地域を選んで実施する隔離措置の制度を導入した。
サパジャールでは、これまで新型コロナウイルスの感染者は報告されていない。しかし、交通手段を持たない人も多い高齢者や貧困層を危険から遠ざけるため、試験的なドローン計画を実施していると、グスタボ・アレッサンドリ市長は語った。感染が地域に迫った場合には、隔離中の家族への物資供給にも役立つ可能性がある。
「これで、隔離中の人に薬を届ける際、公務員やその家族を感染の危険にさらさずに済むようになりました」とアレッサンドリ市長は語った。
ドローンは自治体職員が遠隔操作している。
高齢者たちはこの取り組みを絶賛している。町の高級な海岸沿いには、サンティアゴの富裕層や著名人の邸宅、ヘリコプターの発着場が点在する一方、内陸部はより貧しく、孤立し、人口もまばらだ。
「こうして私たちは前進し、共に取り組み続けているのです」とアレッサンドリ市長は語った。
この裕福な海辺の町では、海難救助や森林火災・原野火災の監視にもドローンを活用してきた。
