DNAを書き換え、蚊の個体群を壊滅させた科学者たち

Genetically modified male Aedes aegypti mosquitoes are pictured at Oxitec factory in Piracicaba, Brazil, October 26, 2016. REUTERS/Paulo Whitaker TPX IMAGES OF THE DAY - S1AEUJGOIJAA
The researchers used CRISPR to modify the gene responsible for determining sex.Image: REUTERS/Paulo Whitaker
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蚊よ、さらば

蚊は小さな生き物だが、毎年、マラリアやデング熱などの病気を媒介して何百万人もの命を奪っている。今回、新たな研究によると、遺伝子ドライブと呼ばれる遺伝子工学技術を使えば、生態系を恒久的に変えてしまうリスクを受け入れることで、この厄介な害虫を地上から一掃できる可能性があるという。

遺伝子ドライブを使うと、研究者はある生物に変化を加え、それを遺伝子の時限爆弾のように子孫へ受け継がせることができる。この技術を使い、インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者たちは、ケージ内のハマダラカの個体群を完全に壊滅させた。ハマダラカは、サハラ以南のアフリカでマラリアを媒介する蚊の種である。

卵がかき乱される

この研究は、月曜日に学術誌Nature Biotechnologyに掲載された。研究者たちはCRISPRを使い、150匹の雄の蚊で性別を決定する遺伝子を改変した。この改変によって雄の遺伝子が優性となる。時間の経過とともに個体群で雌が生まれなくなり、やがて個体群が崩壊するという狙いだった。

Image: ケンブリッジ大学出版局

研究者たちは遺伝子を改変した蚊を、改変されていない雄と雌の蚊450匹からなるケージ内の個体群に加え、交配させた。この改変は効果を示した。後の世代の雌には雄と雌の両方の特徴が現れ、刺すことも産卵することもできなかった。第8世代までに、個体群から雌が完全にいなくなった。

予測不能な要素

遺伝子ドライブによって個体群全体を効果的に抑制できると科学者が確認したのは、今回が初めてだ。

しかし、この技術が機能すると分かったのは、課題の一部にすぎない。研究室の外で放たれた場合、意図しない副作用を引き起こす可能性があるかどうかも明らかにする必要がある。

残念ながら、それを確かめるには、実際にこの技術を試すまで分からないかもしれない。野外での実施について、インペリアル・カレッジの研究を率いたアンドレア・クリサンティ氏は、プレスリリースで、おそらくあと5年から10年は実現しないだろうと述べた。

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