タイで観光客や市民に新型コロナウイルス対策の制限が課される中、絶滅危惧種のオサガメが過去最多の産卵巣を築いた。
当局は11月以降、11カ所の産卵巣を発見した。
新型コロナウイルスによる渡航制限でビーチに人がいなくなり、野生生物が戻れるようになった。
環境保護活動家によると、新型コロナウイルスのパンデミックで観光客がいなくなったビーチで、タイでは過去20年間で最も多くの希少なオサガメの産卵巣が確認された。
イスラエルのハイファ市内を歩き回るイノシシから、ロンドン郊外に現れるシカまで、感染症対策による閉鎖で、多くの都市の人けのない通りに野生生物が姿を見せている。
感染者2,765人、死者47人のタイでは、国際線の運航禁止から市民への自宅待機要請に至る渡航制限によって観光客が激減した一方、ビーチには野生生物が戻れるようになった。
プーケット海洋生物学センターの所長、コンキアット・キティワタナウォン氏によると、当局が昨年11月以降に発見した11カ所の産卵巣は、過去20年間で最多だった。
「産卵場所の多くが人間によって破壊されてきたので、これは私たちにとって非常に良い兆候です」と、同氏はロイターに語った。それ以前の5年間は、このような産卵巣は見つかっていなかった。
「前年と比べると、これほど多くの産卵はありませんでした。ウミガメは漁具にかかったり、人間にビーチを荒らされたりして命を落とす危険が高いからです。」
オサガメは世界最大のウミガメだ。タイでは絶滅危惧種とされ、国際自然保護連合(IUCN)によって世界的には危急種に分類されている。
オサガメは暗く静かな場所に卵を産むが、観光客でにぎわうビーチではそうした場所は少ない。また、人々が産卵巣を掘り起こして卵を盗むことも知られている。
3月下旬、アンダマン海に面した南部パンガー県の国立公園の職員が、2カ月にわたって卵を観察した後、84匹のふ化した子ガメを発見した。

