ロックダウンで時間の感覚がすっかり歪んだ?その理由が明らかに

A man stares out of the window whilst working on his laptop at home.
The study found that 40% of people thought time moved abnormally fast, and 40% reported the opposite.Image: Unsplash/Yasmina H
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  • 英国の研究では、同国で最初にロックダウンが実施された際、80%の人が時間の流れが普段より速い、または遅いと感じていたことが分かった。

  • この感覚は、他者との交流、年齢、全般的な満足度と関連している可能性が高いことが、結果から示された。

  • 週の流れが速く感じられたことは、若さや社会的な満足度の高さと関連していた。

  • 週の流れが遅く感じられたことは、年齢の高さや社会的な満足度の低さと関連していた。

2020年は永遠に続くように感じられただろうか。ロックダウンは長引いたように感じただろうか。コロナウイルス対策の制限下で過ごしていた頃、自分がどう時間を使っていたか、思い出すことさえできるだろうか。そう感じているのはあなただけではない。多くの人にとって2020年は、コロナウイルスによる混乱によって、時間が一定に流れるという感覚が失われた年だった。

客観的には、時間は一定の直線的な速度で進む。しかし主観的には、時間の感じ方は私たちの活動や感情によって変化する。あっという間に過ぎることもあれば、ほとんど止まっているかのようにゆっくりと進むこともある。

これは、私が4月に行った研究でも裏付けられている。この研究では、新型コロナウイルスのパンデミック初期の数カ月が、人々の時間の流れに対する感覚にどのような影響を及ぼしたかを調べた。特に注目したのは、ロックダウン中に時間が「通常」(遠い昔の、ロックダウン前の時期)と比べてどれほど速く過ぎるように感じられたかだ。

ロックダウン前と比べて、その日とその週の時間がどれほど速く過ぎるように感じられたかを604人に尋ねた。参加者には気分や家庭生活、どれほど忙しかったかについても回答してもらい、人によって時間が速く、あるいは遅く感じられる要因を把握するための背景情報とした。

光陰矢のごとし?

私の調査では、ロックダウン中に時間の感じ方が広く歪み、80%を超える人が時間の流れ方が普段と違うと感じたと回答した。しかし、ロックダウンによる時間の歪み方は誰もが同じではなかった。40%の人は時間が速くなったように感じ、残りの40%は遅くなったように感じた。

なぜだろうか。私の分析によると、日中の時間の流れる速さの感じ方は、年齢、社会的な交流の程度への満足度、ストレスの程度、忙しさに左右されていた。概して、社会的な交流に満足し、忙しく、ストレスの少ない若い人ほど、日々が速く過ぎた。一方、年齢が高い人、特に60歳を超えた人は、社会的な交流に満足せず、ストレスを感じ、取り組むことが少ない場合に、日々がよりゆっくりと過ぎた。

週の主観的な流れ方にも、同様の傾向が見られた。週の流れが速く感じられたことは若さや社会的な満足度の高さと関連し、遅く感じられたことは年齢の高さや社会的な満足度の低さと関連していた。

11月のロックダウン中に私が行った、未発表の2つ目の研究では、調査対象の851人のうち75%を超える人が時間の感じ方に歪みを経験し、55%が最初のロックダウン開始時を8カ月以上前のことのように感じていたことが明らかになった。2度目のロックダウン中に時間がよりゆっくりと感じられたことは、感染リスクの高い人を守るための自主隔離、社会的な交流への不満、うつ状態や退屈の強まりと関連していた。

ロックダウン中に時間感覚を失ったのは英国だけではない。フランス、イタリア、アルゼンチンで行われた研究でも、厳格な新型コロナウイルス感染症対策の期間中、時間の流れに広範な歪みが生じていたことが示されている。

英国とは異なり、フランスとイタリアでは、私が4月に行った研究のように40%ずつに分かれるのではなく、大半の人にとってロックダウン中の時間は通常よりゆっくりと過ぎた。しかし英国と同じく、退屈はイタリアとフランスでも時間が遅く感じられる重要な予測因子だった。フランスでは、悲しみが強まるほど時間もゆっくりと過ぎた。

感情と時間

年齢が高く、退屈やストレスを感じ、社会的な交流に満足していないと、なぜ時間がよりゆっくりと過ぎるのだろうか。この問いに答えるのは難しい。

ほかの感覚とは異なり、時間を感じ取る明確な器官はない。時間は視覚や聴覚など、ほかの感覚入力の一部として経験される。そのため、脳が時間をどのように処理するのかを正確に特定するのは難しい。

退屈を感じ、社会的な交流に満足していないとき、認知能力に余裕があり、その一部を時間への注意を高めるために使っている、という可能性がある。時間をより意識することで、通常より時間がゆっくりと過ぎるように感じられるのかもしれない。単に、普段より時間を意識しているからだ。もう一つの可能性として、ロックダウンによる感情面への影響が、脳の時間処理の仕方を変えたことが考えられる。

特に、孤立、退屈、悲しみ、ストレスに伴う否定的な感情が、時間の流れを遅く感じさせた可能性がある。しかし、うつや不安の影響は研究によって一貫しておらず、感情が時間に及ぼす影響は複雑だと考えられる。

では、2021年はどうだろう。時間はいつものリズムを取り戻すだろうか。何とも言えない。最初のワクチン接種が始まった今、正常な日常がすぐそこまで来ているという希望はかつてないほど高まっているかもしれない。だが実際には、日常が戻るまで何カ月もかかる可能性がある。

いずれにせよ、ワクチン接種計画の完了までにかかる実際の時間は変えられないが、待ち時間を短く感じるためにできることはある。忙しく過ごし、ストレスを最小限に抑え、対面やオンラインでできるだけ人と交流し、ストレスの度合いを下げることで、日常に戻るまでの道のりを普段より速く感じられるようにできる。

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