「このウイルスが……アフリカでさらに深刻になれば、医療体制が脆弱なため、その被害は非常に、非常に深刻なものになりかねず、私たちは大きく懸念しています。」
これは、テドロス・アダノム・ゲブレイェスス世界保健機関(WHO)事務局長が、4月15日にフォーラムのCOVIDアクション・プラットフォームのデジタル会合で発した、切迫した警告だった。
先月発足したフォーラムのプラットフォームは、人々の生計を守り、事業継続を可能にし、新型コロナウイルス感染症のパンデミックへの世界的な対応を支援するため、企業コミュニティーを結集して共同で行動することを目指している。これまでに、1,300を超える企業、組織、個人がプラットフォームに参加している。
事務局長に加え、今週のウェビナーには欧州委員会委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエン氏、アクセンチュアCEOのジュリー・スウィート氏、国際赤十字委員会総裁のピーター・マウラー氏も参加した。
会合で語られた主な発言を紹介する。
発展途上国への新型コロナウイルスの感染拡大について:
「今、私たちが懸念しているのは南半球、そしてとりわけアフリカです」とテドロス博士は述べ、感染拡大が続くなかでWHOの重点が移りつつあることを説明した。
「経験を共有し、互いに助け合うことが非常に重要です」と同氏は付け加え、COVID-19の封じ込めに向けたアフリカ連合の取り組みを欧州連合が支援するよう呼びかけた。
「アフリカでウイルスの勢いがさらに強まることを想定して備えなければなりません」とフォン・デア・ライエン氏は述べ、ワクチンの発見、製造、展開に向けて国際社会が一丸となるよう促した。

「南半球は大きな影響を受ける可能性があります。危機を抑えるため、緊急対応と備えを迅速化し、規模を拡大できる機会は、今しかありません」とマウラー氏は述べた。また、新型コロナウイルスのパンデミックは、健康と経済の危機であるだけでなく、「人道危機」でもあると指摘した。
ウイルスとの闘いにおける連帯の重要性について:
「国家レベルで政党間に亀裂が生じれば、それはウイルスにつけ込まれる隙になります」とテドロス博士は述べた。さらにこう付け加えた。「国家の結束が強ければ、世界の連帯も強まります」。
「セクターを越えた関与が必要です」とマウラー氏は述べ、業界や専門分野を越えて「同盟や連合を築く」ことが急務だと強調した。
「措置の解除には、協調した取り組みが必要です」とフォン・デア・ライエン氏は主張した。「感染曲線は平坦化していますが、減少に転じたという意味ではありません」。また経済再開後には、各国の復興と将来計画を支援するため、「欧州連合のマーシャル・プラン」を実施するよう求めた。
