この記事は5月28日に更新されました。
Facebookは複合現実のワークスペースを公開しました。将来的に、従業員が自宅で仕事をするのに役立つ可能性があります。
中国では数百万人が職場に復帰し、他の国々でもロックダウンの緩和が始まっています。
組織は、ソーシャルディスタンスのルールに従うためにオフィスをどう適応させるか、計画を立てるべきです。
不動産会社のCushman & Wakefieldは、従業員が互いに6フィート(約1.8メートル)離れて働けるオフィスを設計しました。
COVID-19は働く人々の生活を一変させ、仕事の進め方や働く場所を変えました。
TwitterとFacebookはともに、従業員が恒久的に在宅勤務できる機会を提供すると発表しました。
しかし、すべての企業がそうできるわけではありません。世界各地の政府がロックダウンの緩和を始めるなか、職場でのウイルス感染を最小限に抑えることが、多くの組織の最優先課題となっています。
仕事や職場がどのように変わる可能性があるのか、10の方法を紹介します。
1. 拡張現実のワークステーション
Facebookは、仮想画面が空中に浮かび、サイズを変えられる未来的なデスク環境を試験しています。
同社のバーチャルリアリティおよび拡張現実部門の責任者、アンドリュー・ボスワース氏は、複合現実のワークスペースの映像をTwitterで公開しました。
同氏によると、このソーシャルネットワーク企業は「リモートワークを大きく加速」させたいと考えており、人々が「現実世界と仮想世界を行き来」できるよう取り組んでいます。
Facebookはブログ投稿で、この技術は新しいコンピューティング・プラットフォームの一部だと説明しました。このプラットフォームは、拡張現実とバーチャルリアリティを新たなデバイスと組み合わせて「無限のワークスペース」をつくり、同僚が仮想会議室で協働できるようにするものです。
また、従業員のリアルな仮想アバターである「コーデック・アバター」の開発も進めています。ソーシャルな交流を深め、「VRでの人とのつながりを、現実世界と同じくらい自然でなじみ深いものにする」ことが狙いです。
2. ソーシャルディスタンスを保つオフィス

在宅勤務は続きますが、何らかの形でオフィスでの仕事も続くでしょう。課題は職場をどのように適応させるかです。世界的な不動産会社Cushman & Wakefieldは、新たな設計でこの課題に取り組みました。
その名はシックス・フィート・オフィスです。既存のオフィスを、6フィートの距離ルール(政府が引き続き義務付ける可能性があります)を守れる場所へと変える方法です。
建築事務所Foster and Partnersで職場環境チームを10年間率いたアージュン・カイッカー氏は、現在、ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)で分析・インサイト部門を統括しています。同氏は、現在のパンデミックによってオフィス家具が大きく変わると予測しています。
「オフィスのデスクは年々小さくなり、幅は1.8メートルから1.6メートル、そして現在は1.4メートル以下になっています。しかし、人々はそれほど近くに座りたくないでしょうから、この傾向は逆転すると考えています」と、同氏はガーディアン紙に語りました。
3. シンプルな解決策
デスクを清潔に保つにはどうすればよいでしょうか。手指消毒剤を増やすといった明白な対策に加え、一見ごく簡単な変更も役立つ可能性があります。
例えば、Cushman & Wakefieldのオフィスでは、従業員にデスク用の紙製ランチョンマットを使うよう求めています。一日の終わりに紙を捨てることで、表面を介したCOVID-19の感染拡大を抑えられる可能性があります。
4. 個室型オフィス
何十年もの間、オフィスの主流はオープンプランの職場でした。しかし、COVID-19によってこの大きな潮流が逆転し、個室型の未来へと向かうのでしょうか?
「1950年代のような個室の小部屋で働く形に全員が戻るべきだと言っているわけではありません。ただ、オフィスの密度は変わると思います」とカイッカー氏は予測し、オープンプランからの移行を見込んでいます。
5. 案内表示を増やす

道路標示をオフィスに取り入れるイメージです。ロビーに設けるスカッシュコートのような線から、エレベーター内の立ち位置、デスク周りの円、通路のレーンまで、オフィスの床や壁は視覚的な指示で覆われる可能性があります。
考えられる方法の一つは、従業員に時計回りに歩くよう促し、一方通行の流れをつくって感染を最小限に抑えることです。今回の感染拡大中に多くの病院が採用した方法です。
6. 非接触技術

企業は、感染を抑えるため、新たな非接触技術一式への投資も必要になるかもしれません。
ザハ・ハディド・アーキテクツが、UAE・シャルジャにある廃棄物管理会社Bee’ahのために設計した新本社は、未来を垣間見せてくれるかもしれません。ZHAが「非接触の動線」と呼ぶ仕組みが随所に取り入れられ、従業員が手で建物に触れる必要はほとんどありません。オフィスのドアはモーションセンサーと顔認証で自動的に開き、エレベーターやコーヒーさえもスマートフォンから注文できます。
ソーシャルディスタンスを従業員に促すために、技術を使うこともできます。Cushman & Wakefieldはオフィスにビーコンを設置し、従業員の携帯電話を通じて動きを追跡しています。6フィートの距離ルールに違反した場合、警告を送る可能性があります。
7. 建て替え

状況の深刻さを考えると、一部の企業は改修、あるいはより抜本的な建て替えのために、建設業者を入れる必要があるかもしれません。
「廊下や出入り口が広くなり、部門間の仕切りが増え、階段もずっと多くなると思います」とカイッカー氏は語ります。
「これまではチーム間の障壁を取り払うことが重視されてきましたが、今後は空間同士がそれほど連続しなくなると思います。」
8. 新鮮な空気
十分な換気はCOVID-19の感染拡大防止に不可欠です。大きなトレンドは、単に窓を開けることかもしれません。多くのオフィスは密閉され、空調管理された空間になっているため、そもそも窓が開くなら、という話ですが。
ろ過された空気しか選択肢がない場合は、高級なオフィス用空調システムの需要が急増するかもしれません。大気汚染への対応として中国でこの技術が広く導入されたことが、オフィスワーカーの早期復帰を後押ししたと考えられています。
9. コワーキング
スタートアップ企業がビルを共有し、場合によってはデスクも共有するコワーキング企業の近年の急増は、感染収束後に変化するのでしょうか?
ダレン・コムバー氏は、建築事務所Scott Brownriggの最高経営責任者であり、その可能性があると考えています。「コワーキングスペースは大きく増加しました」と、同氏はガーディアン紙に語りました。
「しかし、この後も企業は本当に、他の企業と密接に交流する場所にチーム全員を集めたいと思うでしょうか?」
10. あいさつ
オフィススタッフが自宅待機となる前に、多くの組織があいさつの方針を変更しており、私たちはすでに未来を垣間見ていました。
握手は姿を消し、今後もしばらくは戻らないようです。一方、新しいあいさつの形が生まれています。
今年初め、北京の看板広告は、自分の両手を握り合わせるあいさつを推奨しました。UAEとカタールは市民に鼻を寄せ合うあいさつを避けるよう求め、フランス政府はキスでのあいさつに難色を示しました。近いうちに、オフィスで安全な距離を保つ新たなあいさつが広がるでしょう。

