COVID-19危機におけるネットワーク混雑の緩和に向けた各国政府と携帯電話事業者の取り組み

Life in lockdown: Chiara Zuddas, 31, works on her laptop at home in San Fiorano, one of the original 'red zone' towns in northern Italy that have been on lockdown since February, in this picture taken by her husband, schoolteacher Marzio Toniolo, March 27, 2020. Toniolo has been documenting what life has been like for his family since quarantine began for them weeks before the rest of the country. Picture taken March 27, 2020. Marzio Toniolo/via REUTERS THIS IMAGE HAS BEEN SUPPLIED BY A THIRD PARTY. MANDATORY CREDIT - RC2EUF900M5P
Life in lockdown: Chiara Zuddas, 31, works on her laptop at home in San Fiorano, one of the original 'red zone' towns in northern Italy that have been on lockdown since February, in this picture taken by her husband, schoolteacher Marzio Toniolo, March 27, 2020.Image: REUTERS
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  • 世界のインターネット通信量は、過去1か月で約30%増加しました。

  • 携帯電話事業者は、前例のない通信需要への対応を支援するため、各国政府と緊密に連携してきました。

COVID-19の脅威への対応を目的とした社会的制限が実施されるなか、モバイルブロードバンド、固定無線接続、モバイルアプリは、医療従事者から職場の同僚、教育関係者、愛する人まで、何十億もの人々が誰とでも連絡を取り合うための主要な手段となっています。この異例の状況によるユーザーの需要の変化は、モバイル音声、テキスト、データサービスのダウンロードとアップロードの双方で急増をもたらしました。

Akamaiによると、過去1か月で世界のインターネット通信量は約30%増加しました。Akamai企業向けにウェブ防御を監視するテクノロジー企業です。つまり、わずか数週間で、インターネット通信量は年間分に相当する増加を記録しました。この増加は、COVID-19以前に新記録を樹立していたスポーツのライブ配信がない状況で実現したものです。

この前例のない状況において、携帯電話事業者は、一般市民や政府へのモバイルサービスの提供を通じて危機への対応を支援するため、各国政府と緊密に連携してきました。危機の際には、政府が周波数資源を利用可能にすることができます。こうした資源は、地域社会や公共サービスのニーズにより適切に応えるため、モバイルネットワークのインフラを最適化する助けとなります。

現在実施されている対策には、次のようなものがあります。

  • 携帯電話事業者(MNO)が未割り当ての周波数帯の一部を利用できるよう、短期または緊急の周波数免許を付与する。免許は各国の要件に応じて更新可能とする。

  • 新技術によって事業者が接続性の提供や拡充を支援し、必要に応じてサービスを展開できる場合、MNOへの短期または試験用免許の発行を迅速化する。

  • 基地局をモバイルネットワークの他の部分やインターネットに接続するために使われるバックホール用周波数へのアクセスを円滑化し、迅速化する。

  • 高速ブロードバンドやその他の重要サービスを提供する免許保有者について、進行中の移行や免許更新の期限を延長する。

  • 周波数の共有を含め、より多くの周波数を直ちに利用するための煩雑な手続きや制限を撤廃する。

各国政府と携帯電話事業者が協力し、比類のない急速に変化するこの状況への対応を支援している優れた事例が、すでにいくつか見られます。

  • 米国。米連邦通信委員会は、モバイルブロードバンドの容量を増やすため、重要な周波数帯で利用可能なモバイル周波数への短期アクセスを認めました。対象には「カバレッジ」帯(600 MHz)と「容量」帯(1.7~2.2 GHz)の両方が含まれます。(周波数帯にはそれぞれ異なる特性があり、用途も異なります。一般に、1 GHz未満の周波数はより遠くまで届くため、カバレッジに優れています。高周波の電波はより多くのデータを運べるため、カバレッジが向上するわけではありませんが、容量は大きくなります。すべての人やモノをつなぐ高度なモバイルサービスを提供するには、両方の種類が必要です。)

  • アイルランド。アイルランドの通信規制委員会(ComReg)は、携帯電話とブロードバンドの提供容量を増やすため、700 MHz帯と2.6 GHz帯の追加無線周波数を一時的に開放しています。また、2.1 GHz帯の利用条件を緩和し、3Gだけでなく4Gやその他の技術にも利用できるようにしています。

  • ヨルダン。ヨルダン は、カバレッジ帯と容量帯の利用可能な周波数をMNOに開放しています。

  • サウジアラビア。サウジアラビアは、短期間(700 MHz帯)、カバレッジ帯と容量帯の利用可能な周波数をMNOに開放しています。

  • チュニジア。チュニジアは、すべての国際移動通信(IMT)用周波数を、短期間、特定の技術に限定せず利用できるようにしています。[つまり、特定の技術(例:3Gや4G)向けに割り当てるのではなく、MNOが最も大きな効果をもたらす技術に周波数を柔軟に利用できるようにしています。]

  • パナマ。パナマでは、規制当局(Autoridad Nacional de los Servicios Públicos)が、申請に応じて追加容量用の周波数免許をMNOに一時的に付与します。

  • ブラジル。ブラジルのMNOと規制当局Anatelとの合意により、すべてのサービスを維持するため、同機関が周波数に関する措置を含め、必要なあらゆる規制措置を講じることが確認されています。

  • 南アフリカ。規制当局ICASAは、南アフリカで、データ需要の急増に対応して容量を増やすため、MNOと「周波数の緊急支援」(すなわち、より多くの周波数へのアクセス)に取り組んでいます。

「この異例の状況によるユーザーの需要の変化は、モバイル音声、テキスト、データサービスのダウンロードとアップロードの双方で急増をもたらしました。」

マッツ・グランリド

現在、携帯電話事業者は、通信需要の急激かつ大幅な増加に対応しています。世界携帯電話通信事業者協会(GSMA)は、モバイル業界がより多くの人々をつなぎ、急増するデータ需要に応え続けられるよう、十分な量の周波数への迅速で、手頃かつ公平なアクセスを提唱しています。この前例のない時期に、私たちは、誰もが、あらゆるものともつながり続けられるようにする多大な取り組みを支える方法を見つけるため、各国政府がモバイル業界と協力することを求めます。

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