パンデミックについて子どもには率直に伝えると同時に、安心させることが大切です。
何が起きているのかを最もよく伝えられるよう、年齢に応じた言葉を使いましょう。
情報を伝えることで、手洗いや衛生習慣を守ることの大切さを子どもが理解しやすくなります。
決まった日課を守ると、子どもは先の見通しを持てるようになり、ストレスや不安を軽減できます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、今は誰もがストレスを感じやすくなっています。ストレスが高まると、子どもはそれに気づき、その原因を探ろうとします。子どもの不安を受け止め、話し合いに応じる姿勢を示すことが大切です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がもたらす影響を子どもが理解し、自分の考えや気持ちを整理できるよう手助けするのが最善の方法です。
まず、子どもに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について知っていることや、聞いたことがあるかを尋ねましょう。あまり心配していないようなら、詳しく話し合う必要はありません。手洗いの大切さを改めて伝え、手洗いの大切さ体調が悪いときは知らせてほしいと伝えるだけでよいでしょう。
ただし、子どもが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を心配していると話したら、誤った情報を正し、心の支えになってあげましょう。
ここでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について子どもと話す際に、親が抱きがちな疑問をいくつか紹介します。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について話すと、子どもの不安が強まりますか?
いいえ、通常はそうなりません。親は、社会の不安をかき立てる問題について子どもと話すことで、子どもの心配や不安が強まるのではないかと考えがちです。しかし、話すことで逆の効果が生まれることもよくあります。児童心理学者の間では、「不安に名前をつければ、和らげられる」という表現がよく使われます。不安を特定して話し合い(つまり、言葉にし)、具体的な対処計画を立てると、不安は強まるのではなく、和らぐ傾向があります。知識は大きな力となり、これから起こることを子どもがある程度予測できるようにします。これは不安を和らげるうえで、とても役立ちます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、子どもに話すのは何歳頃が適切ですか?
子どもによります。まず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の現実を、子どもがどの程度受け止められるかを考えてください。伝える情報は、その子の個別のニーズに合わせる必要があります。
一般に、幼い子ども(たとえば3歳未満)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報を理解する力が限られていますが、年齢を重ねるにつれて理解力は高まっていきます。学齢期になれば、何が起きているかを理解し、伝える力がより備わっているでしょう。ただし、幼い子どもも、周囲で起こるストレスの多い出来事から影響を受けることがあります。

3歳から6歳の子どもには、たとえばこう話せます。「今、病気になる人が出る細菌が広がっているよ。みんなを病気から守る一番の方法は、手をたくさん洗うことなんだって。それにね、お医者さんは手を洗いながら歌を歌うといいと言っているよ!」
6歳を超える子どもには、手を洗うことや、顔(鼻の中も!)に触れないことがなぜ大切なのか、もう少し詳しく話し合えます。ウイルスは、触れた表面に付着している(目には見えません)こと、そしてその表面を手で触ったあと、手を口や鼻に入れると、ウイルスが体内に入り、病気になることを説明できます。さらに、周りの人にうつす可能性もあります(たとえば、おじいちゃんやおばあちゃんは、ほかの人ほどウイルスに対抗できないことがあります)。
こうした情報を伝えると、手洗いなどの予防策の大切さや、顔に触れたり手を口に入れたりしないことを、子どもが理解しやすくなります。
症状についても伝えるべきでしょうか?
はい。特に、学齢期など、理解できる年齢の子どもには伝えましょう。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の主な症状として、発熱、乾いたせき、疲労、息切れなどを説明してください。また、スポーツをしているときの息切れと、座っているときや歩いているときの息切れはどう違うのか、子どもにも分かるように話しましょう。こうした症状が出始めたら知らせるよう伝えてください。念のため、朝か夜に家族全員の体温を測っていることも話してよいでしょう。親がきちんと対応していると分かると、子どもは安心します。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、子どもの不安や心配を和らげるにはどうすればよいですか?
子どもの不安や心配に広く役立つと分かっている方法をいくつか紹介します。まず、年齢に応じた言葉(たとえば「まだよく分かっていない新しい細菌」)と、対処に目を向けた言葉(たとえば「病気にならないよう、できることはすべてしているよ」)を使いましょう。ストレスをあおったり、破局的に伝えたりする言葉は避けてください。
次に、子どもの前で自分の不安を口にするのは避け、子どものそばでは自分自身のストレスや不安の程度にも気を配りましょう。
3つ目に、テレビやメディアで流れる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の報道を、子どもが背景音として聞いたり、画面で見たりしないようにしましょう。研究によると、こうした報道に触れることで子どものストレス症状が強まることがあります。
4つ目に、手洗い、旅行の取りやめ、人混みを避けること、体調が悪いときは自宅で過ごすことなど、家族で健康を保つための計画を話しましょう。また、病気になった子どもはごくわずかで、かかった場合も症状は軽かったと伝えて安心させることもできます。子どもは、自分にできることを知って自分で状況を管理できると感じたり、暮らしに見通しが持てたりすると安心します。
最後に、できるだけ食事、昼寝、入浴、就寝などの活動や日課をいつもどおり続けましょう。そうすると、子どもは先の見通しを持ちやすくなります。一緒に読書をする、映画を見る、ボードゲームをする、外を散歩するなど、家族が落ち着いて過ごせる活動に時間を使いましょう。幼い子どもには、家の中で宝探しをしたり、遊びを通じて大きな感情を整理したりすることもできます。あなたと特別な時間を過ごすことは、子どもの安心につながります。
手洗いを促すためのコツはありますか?
子どもに手を洗わせるのは難しいことがあります。トイレの後、食事の前、外から帰ったとき、学校から帰った後、せきやくしゃみをした後に手を洗うよう促し、習慣にするのはよい方法です。手を洗いながら歌を歌うのも、手洗いを促す効果的な方法です。音楽プレーヤーで子どものお気に入りの曲を流し、曲に合わせて踊りながら手を洗うのもよいでしょう**。ラメがあれば、少し手に振りかけて、洗い流してもらいましょう!

保育園や学校が休みになったり、芸術やスポーツのプログラムが中止になったり、私たちが自主隔離をしなければならなくなったりしたら、子どもに何と伝えればよいですか?
正直に、事実に基づいて伝えましょう。細菌の広がりを抑えるための予防措置だと説明できます。たとえば、こう伝えられます。「周りに人がたくさんいると細菌が広がることが分かっているから、子どもたちは家で過ごすことになるよ。家にいれば、より多くの人が健康でいられて、細菌の広がりを抑えるのに役立つんだ。」
自主隔離が必要な場合、どんな活動をすればよいでしょうか?
子どもが学校を休んで家にいる間も、いつもの日課をいくつか続けるとよいでしょう。子どもは何をすればよいか見通しを持てます。家にいる間の日課や過ごし方について、子どもと話し合うのも役立ちます。
読書、勉強、工作、ボードゲーム、保護者との料理やお菓子作り、絵を描くことなどに取り組むと、時間を過ごしやすくなります。外で遊ぶ、室内でダンスパーティーをする、障害物コースに挑戦する、ストレッチやヨガをするなど、体を動かし続けることも大切です。
最後に、スクリーンを見る時間が大幅に増えないようにしましょう。子どものウェルビーイングや睡眠に影響するおそれがあります。
自主隔離は親にとってストレスになることがありますが、この状況はいずれ終わると子ども(そして自分自身)に伝えて安心させることは、皆が健康で幸せに過ごす助けになります。
親向けの役立つ情報源として、ユニセフや米国疾病対策センターの情報もあります。

