調査によると、米国企業の60%がバーチャル形式でインターンシップを実施しています。
インターンシップに参加する多くの人にとって、バーチャルでの経験は想像していたものとは異なります。しかし、価値が劣るとは限りません。
この経験を最大限に活用するための方法を3つご紹介します。
音楽業界でのキャリアを夢見るアマンダ・モンゴメリーは、夏のインターンシップに大きな期待を寄せていました。スタジオで働き、ミュージックビデオの撮影に出かけ、できればライブコンサートにも行くつもりでした。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、彼女のインターンシップは少し違ったものになりました。スウェットパンツ姿でボストンのアパートにこもる日々。2020年ごろの「ニューノーマル」へようこそ。
多くの雇用主がインターンシップを全面的に取りやめるなか、バークリー音楽大学の学生である彼女は、ニューヨーク市を拠点とするCAD Managementのインターンシップを獲得しました。同社は複数のアーティストをマネジメントし、ブランディングやマーケティングを支援しています。
ただし、対面ではなくバーチャルです。慣れるには少し時間がかかります。
「リモートワークが誰にでも向いているわけではありませんし、この夏にこうなるとは思っていませんでした」と、20歳のモンゴメリーは話します。「それでも多くの知識と経験を得ています。ただ、とても違うというだけです。」
実際、彼女の日々は9時から5時までのオフィス勤務ではありませんが、フリーランスで働く人にはおなじみのものです。電話やメール、Google Meetでの会議が多く、プロジェクト単位の課題を自分のペースでこなします。最近の仕事の一つは、歌手のメラニー・イグレシアスと新曲「Mr. Magoo」のプロモーションでした。
キャリアコミュニティーのHandshakeは最近の調査で、企業の60%がバーチャルインターンシップを実施していることを明らかにしました。キャリアパスの調整を迫られているのは、インターンだけではありません。企業も従来のやり方を一新する必要に迫られています。
証券大手のチャールズ・シュワブを見てみましょう。同社では全社で232人の夏季インターンを受け入れています。プログラムを全面的に打ち切る代わりに、全員との約束を守りました。そのため、インターンシップを一から設計し直すことになりました。
シュワブのインターンシップには、担当メンターとの交流、幹部との懇談会への参加、個人向けファイナンシャルプランニングの実施などが含まれます。さらに、金融リテラシーをテーマに、ボーイズ&ガールズクラブとのオンライン・ボランティアイベントも企画します。
インターンの大半は秋に大学の最終学年へ進み、一部の卒業予定者はそのままフルタイムで働く予定です。インターンシッププログラムを統括するシュワブのエンタープライズ・ラーニングおよび人材管理担当シニアバイスプレジデント、エリザベス・キングは、9週間のプログラム終了後、自身もいくつかの重要な教訓を得られると考えています。
「これは大規模な社会実験です」とキングは言います。「終了するころには、従業員や顧客とバーチャルでどう関わればよいのか、もっと多くのことが分かっているはずです。」
バーチャルインターンシップという新たな環境は理想的とは言えないかもしれません。それでも、課題に向き合い、この機会を最大限に生かすことはできます。
いつもとは違うこの夏のインターンシップを充実させるためのヒントをご紹介します。
プロフェッショナルな作業環境を整える
誰もが自宅にこもる日々ですが、それでも、プロフェッショナルな印象を与えるスペースを確保しましょう。夏の間、画面越しに何度も見られる場所だからです。本棚を整理し、手入れの簡単な植物を置き、ビデオ通話で幽霊のように見えないよう、ウェブカメラの近くにリングライトを設置することも検討してください。
「仕事の世界を自分のプライベートな空間に持ち込むのですから、プロ意識を保ち、背筋を伸ばして注意を払う必要があります」と、企業向けウェルネスプラットフォームSproutのマーケティングディレクター、ブレア・グリフィンは助言します。
集中力を保つ
自宅で働くことに慣れていない人にとって、大きな課題の一つは周囲の誘惑です。冷蔵庫にはおやつがあり、録画機器にはお気に入りの番組があり、ベッドは昼寝に誘います。だからこそ、取り組むべき仕事に鋭く集中する力を身につける必要があります。
「ほかの作業の合間に細切れに進めるのではなく、仕事をきちんと終わらせるための時間を確保することが大切です」と、Handshakeの共同創業者兼CEO、ギャレット・ロードは話します。
リフレッシュする時間をつくる
キングが目にした興味深いことの一つは、シュワブの従業員の大半がここ数か月在宅勤務をしているなか、ビデオ通話での交流は対面でのやり取り以上に疲れることがあるという点です。特に内向的な人に当てはまります。
「ビデオ会議が立て続けにあると多くのエネルギーを使い、とても疲れると感じる人も少なくありません」と彼女は言います。「一日の中で休憩を取り、気持ちを切り替える時間を十分に確保してください。」
