新型コロナウイルス感染症は、働く世界をより包摂的なものにする可能性がある。特にニューロダイバージェントの人々にとって

Margryt Fennema and Louis Zantema, co-founders of the virtual reality app Reducept, are seen working at the Dutch MedTech start-up office in Leeuwarden, Netherlands February 26, 2020. Picture taken February 26, 2020. REUTERS/Eva Plevier
The current practical demonstration of remote working at scale should become a real opportunity to rethink how we work.Image: REUTERS/Eva Plevier
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職場文化とニューロダイバーシティの包摂に関心を持つ小さなデザインチームとして、私たちは最近、新型コロナウイルス感染症の発生を受けて気づいた職場文化の変化について話し合い始めました。

現在のパンデミックが社会全体の見方を変え始めていることは間違いありません。この状況には、これまで社会の「規範」とされてきた多くのものへの向き合い方に、望ましい大きな変化をもたらす可能性があると考える人も多くいます。

現在の隔離生活によって生じた大きな変化の一つは、可能な場合にはオフィスを離れてリモートで働く必要があることです。それ自体は必ずしも新しい概念ではありませんが、これほど大規模に実践されるのは初めてです。

自宅を拠点とする少数のチームメンバーや、金曜日に在宅勤務(WFH、「Working from Home」)をするという一見よくある光景とは異なり、リモートワークは突然、新たな日常となりました。

多くの人にとってこれはこれまでにない経験となり、生産性、ウェルビーイング、メンタルヘルスを保つためのヒントや助言が数多く共有されるとともに、リモートワークを可能にするさまざまなツールやアプリについての情報も寄せられています。

先に述べたように、オフィスを離れてリモートで働くという考え方は、一部の人にとって目新しいものではありません。多くの人にとって働きやすい方法であり、とりわけ、7人に1人にあたる、自らをニューロダイバージェント、あるいはニューロダイバースと認識する人々にとってそうです。

社会学者のジュディ・シンガーが1990年代後半に提唱したニューロダイバーシティは、私たちの認知機能には無限の多様性があること(生命における生物多様性に似ています)を認める概念です。そこから、自閉症、ディスレクシア、ADHDなどの状態は、人間の認知における価値ある自然な多様性であるという考え方が生まれました。

誰もがこの「新しい」働き方に慣れ始めるなか、これを大規模な社会実験と捉え、これまで考慮してこなかった利点を見極める時間を取る機会があります。

より望ましい暮らし方につながる新しい考えを社会に取り入れたいのであれば、「何を」するかだけでなく、「なぜ」「どのように」するのかも話し合うべき時です。

そこで、調査の一環として、オフィス外で働く新たな世界について、より包摂的な職場文化につながる可能性のある初期の気づきを5つ記録し、共有する価値があると考えました。

1. オフィスの人間関係をめぐる、典型的ではあっても明文化されていなかったルールはなくなりました。休憩や昼食の時間は誰もが自由に選べますし、仕事の後やウォータークーラーの周りに集まるという、気を遣う社交の場もなくなりました。

こうした人とのつながりは今も続いていますが、オンラインで、あらかじめ枠組みを設けて行われています。開始時刻と終了時刻を決めた集まりや、共同作業用のメッセージプラットフォームでの自由な会話が予定されています。

こうした集まりは任意であることも明示されているため、社交の輪に加わる義務はありません。

職場の社交に関する価値観を形づくる文化が、人には別のニーズや希望もあると認め、より包摂的な交流のあり方を生み出しつつあるようです。

2. さまざまなコミュニケーション手段が当たり前になりつつあります。Microsoft Teams、Slack、Zoom、WhatsAppのどれを好むにしても、人々がリモートで働くようになった今、こうしたさまざまなツールを使ったコミュニケーションが試されています。

オンラインの協働プラットフォームを利用する傾向が強まったことで、人々は異なるコミュニケーションの好みをより受け入れるようになり、誰もが自分の好む方法で会話に参加できる選択肢が増えています。

3. ビデオ会議は、私たちが人間関係を築き、維持する方法に良い影響を与えているのでしょうか。

典型的な社内政治は、暗号のように仕組みが見えないアルゴリズムに似ています。「ゲーム」の進め方が分からなければ、機会が妨げられ、包摂的な文化の実現も難しくなります。

しかし、ビデオを通じた会話では、感情や身体に表れる微細な行動を使って影響力を及ぼし、否定的な社会的・文化的な駆け引きを支える同盟関係を築くことが難しくなるのではないでしょうか。

こうして競争条件が平等になれば、オンラインの会話はより直接的であること(さらに、上記2のように自分の好む方法でコミュニケーションできること)から、これまで組織の階層構造のなかで目立たずに働いていた人々の貢献が認められるようになるかもしれません。

4. 採用や面接は、ニューロダイバージェントの人々が自分のスキルや能力を適切に示すうえで、常に大きな障壁の一つでした。

パンデミックの間も採用活動が完全に止まったわけではなく、面接はオンラインで行われています。より包摂的な代替手段として以前から挙げられてきた方法ですが、なぜか効果が低い、あるいは他の人にとって不公平だと見なされていました。

面接がオンラインで問題なく行われている今、これがより一般的な選択肢となり、将来も希望する人にとって有効な代替手段として残るかもしれません。

5. 自分の望む方法で、望む時間に働く。月曜から金曜の9時から17時まで働くという考え方は、週を追うごとに徐々に薄れています。

1世紀以上前の産業革命以来のこの固定観念は、今まさに疑問視されている雇用慣行の多く(前述のものを含む)と同様に、とりわけオンラインのリモートワーカーにとって、実態にそぐわないものだと認識されつつあります。

人々は暮らしにより多くの柔軟性を求めており、多くの人は一日のうちでも時間帯によって生産性が異なると認識しています。働き方の仕組みが細分化したことで、自分に最も合う時間に働き、生産性が最も高い時間帯に業務を集中できるようになりました。

リモートワークをこれほど大規模に実践している現在の状況は、ワークライフバランスの改善という観点にとどまらず、働き方を見直す真の機会となるはずです。

さらに重要なのは、こうした働き方の変化や改善が、多様性と包摂に向けた文化の大きな転換を促すきっかけとなり得ることです。特にニューロダイバーシティの包摂では、社会的コミュニケーションや感覚を取り巻く環境の調整が鍵となります。

特筆すべきは、パンデミックによる大きな変化が将来の社会に良い影響をもたらすのであれば、そうした調整を適切に進め、実行するために、多様な視点を持つニューロダイバージェントの人々の力が必要になるということです。

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