各国は新型コロナウイルス検査にどう取り組んでいるか

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  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の広範な検査に、他国より迅速に動いた国もあります。

  • 米国では出足が遅れたものの、複数の州で検査が活発化しています。

現在、COVID-19の感染確認を報告している150を超える国と地域は、感染拡大を食い止めたいという切実な願いを共有しています。しかし、新型コロナウイルス検査への取り組み方はそれぞれ異なります。

韓国は、国民の比較的大きな割合を迅速に検査しました。また、アイスランドでは、住民に占める検査済みの割合がさらに高くなっています。他の地域では対応の遅れが見られました。人口約3億2,900万人の米国では、3月10日時点で、疾病予防管理センター(CDC)やその他の研究所で8,554検体が検査されていました。なお、1人の検査に複数の検体が必要です。検査の進み具合が当初は鈍かったとの見方が、全般的な懸念を強めました。しかし、複数の地域で検査が活発化しています。COVID Tracking Projectは各州で実施されている検査を追跡しており(データが完全ではないことを認めています)、以下のグラフは同プロジェクトの3月17日までのデータを示しています。

Image: 世界経済フォーラム

各国で実施される検査の程度は、基準によって左右されます。たとえばCDCは当初、検査対象を狭く捉えており、最近中国を訪れた人、または感染者と接触した人だけが検査対象の条件を満たしていました。3月4日、CDCは検査基準を拡大しました。そのおよそ2週間後の3月17日、世界保健機関(WHO)は、世界全体でCOVID-19の感染確認が17万9,000件を超え、そのうち米国では約3,500件に上ったと報告していました。

世界におけるCOVID-19の感染拡大。Image: 世界経済フォーラム

検査を行う能力は、COVID-19の影響に対処する各国の力を測る重要な指標です。WHOは各国に、感染が疑われるすべての症例を検査するよう呼びかけており、スイスなどでは、重い症状のある患者だけに限らず、検査対象を広げ始めています。実践的な工夫で課題に対処した地域もあります。米国では、10州が韓国を手本に、ドライブスルー方式の検査施設を設けました。

さらに詳しく知るために、世界経済フォーラムのStrategic Intelligenceプラットフォームから、関連記事をご紹介します。

  • 「見えない感染」とは、COVID-19に感染している疑いがありながら、適切な検査を受けられていない多くの人々を指す言葉です。特に米国では、相当数の感染者が把握されていない可能性があります。(サイエンティフィック・アメリカン)

  • 現在のCOVID-19検査には大きな欠点があります。ウイルスが体内に存在するときにしか機能しないのです。ウイルスに感染後、回復した人を特定する検査の開発競争が進んでおり、シンガポールの研究者が先行した可能性があります。(サイエンス)

  • 検査費用が高額になることを恐れ、米国人が検査を避ける可能性があります。カリフォルニア州とニューヨーク州は保険会社に検査費用の補償を命じ、患者の自己負担を免除しましたが、不確実な点は多く残っています。(カイザー・ヘルス・ニュース)

  • 「私たちは自分自身に症状が出るまで働き続けることになっています。ウイルス検査を受けられるのは、その後だけです」。イタリアでCOVID-19患者の治療にあたる最前線の医師たちが、自らの経験を語ります。(デア・シュピーゲル)

  • 新型コロナウイルス検査への連邦政府の対応上の問題を含む、ホワイトハウスのCOVID-19対応について、下院監視・政府改革委員会が調査しています。(プロパブリカ)

  • 不足している医療機器は検査キットだけではないかもしれません。米国が極秘に保有する70億ドル相当の緊急医療用品備蓄「戦略国家備蓄」は、マスク不足が指摘され、批判を浴びています。(STAT)

  • 米国がCOVID-19の広範な検査を始めたのはごく最近です。それに伴うもう一つの問題として、メディア報道がさらに過熱する事態に備える必要があります。(プロジェクト・シンジケート)

  • 広く利用できる機能的なプライマリケア体制がなければ、米国はCOVID-19に関連する問題を抱える人々(実際に症状がある人も、そうではないかと不安な人も)に助言し、治療するための臨時の仕組みを設ける必要があります。(ハーバード・ビジネス・レビュー)

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Image: 世界経済フォーラム
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