年齢を重ねても脳を健康に保つ方法

Erno Rubik, the creator of the puzzle, solves a Rubik's cube as he poses during the world's largest Rubik's Cube championship in Aubervilliers, near Paris, France, July 15, 2017. REUTERS/Stephane Mahe
Puzzles, games and quizzes can help to keep our brains young.Image: REUTERS/Stephane Mahe
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年齢を重ねても脳を健康に保つ方法に関する研究は、近年勢いを増しています。認知症を予防する可能性のある、健康やライフスタイルの変化に注目が集まっています。ここでは、加齢に伴う認知機能低下のリスクを抑えることが研究で示されている方法を紹介します。

性生活

私たちの最新の研究によると、性生活が活発な人ほど認知機能が良好であることが示されています。

私たちは50歳から83歳までの男性28人、女性45人を研究に募りました。その結果、週に1回性行為をする人は、月に1回の人より一部の認知機能検査の平均得点が2%高く、性行為をしない人より4%高いことが分かりました。この結果は、言語流暢性(1分間にできるだけ多くの動物の名前を挙げるなど)や視空間能力(見慣れた物を記憶から描く、または複雑な絵を模写する)の検査で確認されました。

この関連は、性的な関係に伴う親密さや連帯感の高まり(つまり、社会的な交流の増加)によるものかもしれません。あるいは、興奮の高まりや性関連ホルモン(オキシトシンやドーパミンなど)の分泌が定期的に起こり、脳機能に影響を及ぼすという、純粋に生物学的な説明も考えられます。もちろん、古くから続く生まれか育ちかという議論と同様に、答えは性行為がもたらす社会的影響と生物学的影響の組み合わせにあるのかもしれません。

多くの研究が、認知機能の低下を防ぐには十分な睡眠が重要だと示しています。認知機能が健康な65歳以上の人を対象にしたある研究では、日中の昼寝が、2年後および10年後の追跡調査で認知機能低下のリスク低下と関連していました。一方、日中の過度な眠気や夜間の睡眠が6時間半未満であることは、10年後の追跡調査で認知機能低下のリスク上昇と関連していました。

より最近の研究では、65歳以上の男女において、睡眠時間が長いことと睡眠の質が低いことのどちらも、記憶力の低下と関連していました。これらの研究は、毎晩およそ8時間眠るべきだという助言を裏付けています。成人初期の睡眠障害は、後年の認知機能の低下と関連しており、生涯を通じて睡眠が脳の健康に影響することが分かります。

余暇をアクティブに過ごす

新たな研究によると、社会的、知的、身体的な活動への参加が増えることは、高齢者の認知機能低下の進行が緩やかになることと関連しています。この研究では「用量反応」関係が示されており、活動の種類や量が増えるほど、低下の進行が緩やかになります。

脳に良い知的、社会的、身体的な余暇活動の例を以下に挙げます。

● 知的活動:パズル、ゲーム、クイズ、読書、あるいはスーパーで買い物をしながら、合計金額を暗算すること。

● 社会的活動:友人や家族を訪ねる、人と定期的に電話やメールで話す、映画館に行く、またはボランティア活動をする。

● 身体活動:ガーデニング、家事、1日およそ30分のウォーキング、または椅子を使った運動や座ったままできる運動。

女性は、選ぶ活動の違いだけで認知機能低下のリスクが低い可能性があることが、研究で分かっています。もちろん、大がかりな手術をしない限り性別を変えるためにできることはほとんどありません。しかし、周囲にあるジェンダーに関する固定観念や期待が、自分たちの参加する活動に影響し得ることを認識できます。

オーストラリアの高齢者を対象とした研究では、人々が参加する余暇活動に顕著な男女差が見られました。例えば、女性は社会活動や読書、ボランティア活動に参加する傾向が高く、これらはいずれも認知機能低下を遅らせることが知られています。文化や社会がジェンダー役割をどう捉えるかは、自分や他者に対する人々の期待に影響します。それによって男女が取り組むライフスタイルや余暇活動が変われば、後年の認知能力に影響する可能性があります。

人生の早い段階から始める

認知機能低下を防ぐための取り組みは、早く始めるに越したことはありません。いくつかの研究では、高齢者を対象とした介入の効果は小さいとされていますが、参加者がすでに認知機能低下を経験しているためかもしれません。しかし、認知症や認知障害のない高齢の参加者を対象に認知機能低下の進行速度を調べた研究では、有望な結果が示されています。

年齢を重ねるにつれて、誰もが認知機能の低下を経験します。これは自然な過程で、加齢に伴う身体能力の低下と同じように、その進行速度には個人差があります。しかし、中年期や高齢期まで待たず、人生のもっと早い段階から対策を始めるべきです。年齢を重ねても脳を健康に保つため、生涯を通じて取り組んでいきましょう。

Image: 世界アルツハイマー報告書
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