子どもたちはすでに、ウイルスについて何か知っています。
親は子どもを安心させ、年齢に応じたメッセージを伝える必要があります。
不安は問題行動として表れることがあります。
世界各地の学校が、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)への対応を進めています。少なくとも衛生状態を改善する対策を講じており、地域によっては学校を全面的に休校にしています。いずれにしても、幼い子どもも含め、子どもたちは何か異変が起きていると気づいています。では、親は子どもにどう話せばよいのでしょうか。
子育てガイド『穏やかな親、幸せな子ども』の著者、ローラ・マーカムは次のように助言しています。
1. すでに何を聞いているか尋ねる。
「そうすれば、子どもが心配していることに安心できるよう答え、事実ではないうわさを正すことができます。(『いいえ、ウイルスに感染した人が全員亡くなるというのは本当ではありません。実際には、ほとんどの人は軽いインフルエンザのような症状で、すぐに回復します。』)まずは必ず耳を傾け、子どもの心配を受け止めましょう。」
2. 安心させ、年齢に合った情報を伝える。
幼い子どもには、主に次のように伝えましょう。「あなたは安全だよ。大人がちゃんと対応しているからね。」そして、今みんなにできることは、知らないうちに病原体をうつしてウイルスを広げないよう努めることだと伝えましょう。
質問の答えがわからないときは、こう伝えましょう。「いい質問だね。答えはよくわからないけれど、調べてみるね。」子どもがいないところで、例えば世界保健機関などの信頼できる情報源を確認しましょう。「事実を確かめてから、安心できるように答えを組み立てられます」とマーカムは述べています。
3. テレビを消す。
ニュースは怖いものです。10歳未満の子どもが見る必要はありません。
4. 衛生習慣を教える。
手洗いを教え、顔を触らないようにすることも伝えましょう。ただし、習慣を身につけるのは難しいこともあると認めてください。「お互いに支え合えば、難しいこともできるよ!」
5. 子どもに行動する力を与える。
「ニュースを受けて怖くなったり悲しくなったりしたとき、状況をよくするために何か前向きな行動を取ることが役立つと、研究で示されています」とマーカムは指摘します。子どもに慈善団体への寄付や、地域の病院へのおもちゃの寄贈を促したり、病気に苦しむ人々のことを思い、祈ったりすることを勧めています。
6. 子どもはあなたが亡くなるのではと心配しているかもしれないと、心に留めておく。
マーカムによれば、次のように伝えることで、この不安に対処できます。「最近、つらそうだね。このウイルスが広がっているので、親のことを心配している子どももいると知っているよ。私は自分の健康に十分気をつけているからね……とても年を取るまで生きるつもりだよ。あなたは大人になって、自分の子どもを持ち、私はその子たちのおばあちゃん(おじいちゃん)になるんだよ!」
子どもの不安は、問題行動として表れることがよくあります。遊びや笑いを通じて対処するのもよい方法です。「子どもが行儀よくできなかったり、ストレスを感じているように見えたりしたら、ふざけ合ってみんなを笑わせましょう。笑うと体内の状態が変化してストレスホルモンが減り、子どもの恐怖心が和らぎます」とマーカムは述べています。
7. 子どもと話す前に、この件について自分が抱えている不安を整理する。
パニックになっているなら、WHOなどの信頼できる情報源にあたり、いたずらに不安をあおらない役立つ情報を探しましょう。マーカムはこう書いています。「この健康上の課題を利用して、漠然とした恐怖を生み出している情報源はたくさんあります。誰と過ごすかを選ぶように、自分の考え方に影響を与える情報源も選びましょう。」
コロナウイルスの感染拡大に対し、世界経済フォーラムはどのような取り組みをしているのでしょうか。
8. ピンチをチャンスに変える。
子どもの学校が休校になった場合、「子どもといつまでも家に閉じこもることを考えると気が重くなります」。マーカムは、予定外のステイケーションとして過ごすことを提案しています。
「ほとんどの親は……家族で一緒に料理をしたり、アートやほかの家族プロジェクトに取り組んだりするような、健全な活動にもっと時間を使いたいと話しています。家族で一緒に過ごす時間が増えるなら、家族の関係を深め、より温かなものにする機会と捉えてみてはどうでしょうか。」
詳しくは、マーカムのウェブサイトAha! Parentingをご覧ください。


