スペインとポルトガルの玩具メーカーは、新型コロナのパンデミックを反映したクリスマスプレゼントを作っている。
マスクを着けた人形や、おもちゃの医療キットなどがある。
目新しい贈り物に見えるかもしれないが、こうした玩具は子どもたちがマスクを着用する重要性を理解する助けになっている。
スペインとポルトガルの子どもたちは今年、顔にマスクを着けた人形や、防護用品を作るキットなど、時代に合わせた玩具が店頭から次々と売れていくなか、新型コロナのパンデミックを反映したクリスマスプレゼントを見つけることになりそうだ。
世界中の何百万人もの子どもたちが、相次ぐロックダウンの間、自宅に閉じこもっていた。外に出られるようになっても、マスクを着けるよう言われることが多かった。
そこで、ホリデーシーズンが近づくと、一部の玩具メーカーは玩具にひねりを加えた。
「現実に適応するための方法だと思います」と、マドリードのおもちゃ店を見て回っていた母親のレイエス・ロペスさんは語った。「人形も社会を映し出す存在でなければなりません」
店内では、スペインの玩具メーカー、ファモーサの人気商品ナンシー人形の一部が保護マスクを着けていた。別の人形セットには、玩具が「感染」しているかを判定できるウイルス検査器が付いていた。感染していた場合、子どもはくすぐって治すことができる。
「人形にマスクを着けることで、子どもたちも自分でマスクを着ける必要があると気づきます」と、買い物客のクリスティーナ・エルナンデスさんは語った。
店長のアデラ・ハロさんは、新型コロナ関連の玩具はよく売れていると話した。一方、ファモーサの最高経営責任者(CEO)マリー=エヴ・ルージョ氏はロイターに、マスクを着けた人形は9月の発売以来、人気を集めていると語った。
「子どもたちが医者に行ったり、検査を受けたりすることになっても、不安が和らぐでしょう」と、ルージョ氏は玩具について語った。
隣国ポルトガルの企業サイエンス・フォー・ユーは、ウイルス関連玩具の売り上げが急増していると述べた。感染を恐れて大型ショッピングモールを避ける人が多く、特にオンラインで好調だという。
同社の人気商品の一つは、マスクやフェイスシールド、星形のせっけん作りなど、15種類のアクティビティを含むキットだ。
「楽しくすれば、子どもたちはウイルスや、ウイルスを避ける方法について、もっと多くのことを学べます」と、サイエンス・フォー・ユーの最高経営責任者ミゲル・ピナ・マルティンス氏は、約20ユーロのウイルス対策研究室キットを指しながら語った。
こうした新商品は、玩具メーカーがパンデミックの経済的影響に適応するための手段でもある。
「玩具市場は厳しい時期を迎えています……3月以降、誕生日パーティーはありません」とピナ氏は語った。「この巨大な津波を乗り越える方法を見つけようとしました」
サイエンス・フォー・ユーによると、7月中旬の発売以来、ウイルス対策研究室キットは8,000個以上売れた。
研究によると、子どもは大人より新型コロナ感染症の重症化リスクが低いが、それでもウイルスを運ぶ可能性がある。
