中国のコロナ禍は同国の働き方をどう変えているのか

A volunteer disinfects a residential compound to prevent and control the novel coronavirus, in Ganzhou, Jiangxi province, China February 6, 2020. Picture taken February 6, 2020. China Daily via REUTERS ATTENTION EDITORS - THIS IMAGE WAS PROVIDED BY A THIRD PARTY. CHINA OUT.
A volunteer disinfecting a residential compound in Ganzhou, Jiangxi province.Image: REUTERS
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  • ホワイトカラーの労働者が在宅勤務に適応するなか、中国では職場向けチャットアプリのダウンロード数が急増している。

  • 企業は、自宅待機を余儀なくされた多くの住民に食料や生活物資を届けている中国の大量の配達員にも、これまで以上に頼っている。

在宅勤務が広く普及していない国で、中国の新型コロナウイルスの流行により、何百万人ものホワイトカラーの労働者がオフィス外での業務に慣れることを迫られている。

感染拡大を抑えるため何百万もの企業が社員の出社を控えさせており、リビング、キッチン、自宅の書斎から利用できるよう社員が慣れつつあるチャットアプリの需要が急増している。

「月曜日に初めてビデオ通話をしたとき、起きたばかりのような様子の人もいました」と、バーチャルリアリティのスタートアップVeeRを経営するJingshu Chen氏は語る。同社は今週、社員に北京のオフィスへの出社を控えるよう求めた。

「それから二日目にビデオ通話をしたときには、全員が仕事に取りかかる準備ができているように見えました。」

中国各地の省は、春節の連休明けからさらに少なくとも1週間、企業に対し操業停止または在宅勤務の実施を命じている。多くの企業はさらに延長する可能性がある。

在宅勤務の方針を受けて、WeChat Work、DingTalk、Larkのダウンロード数が急増している。これらは、それぞれテンセント、アリババ、バイトダンスが運営する三つの職場向けチャットアプリである。

調査会社App Annieのデータによると、DingTalkとLarkはいずれも、中国のアプリストア全体でのダウンロード数が、旧正月週間には前週と比べて350%を超えて急増した。

同じ期間に、WeChat Workのダウンロード数はほぼ70%急増した。

DingTalkとWeChat Workはいずれも利用の集中により接続障害が生じ、利用者からの苦情に対応する公式声明で両社がその事実を認めた。

配達員は24時間体制

企業は、自宅待機を余儀なくされた多くの住民に食料や生活物資を届けている中国の大量の配達員にも、これまで以上に頼っている。VeeRのChen氏によると、同社のチームがかつてオフィスのネットワーク上でアクセスしていた大容量の動画ファイルは、現在では配達員によってハードドライブに入れられ、社員の自宅に届けられている。

新型コロナウイルスの流行により人影のない北京の街を走る配達員。Image: REUTERS/Stringer

金融面での混乱を懸念する声もある。

深圳でデジタルマーケティング代理店を経営するJohn Rood氏は、全国規模の在宅勤務の試みが、銀行システム特有の不具合により顧客からの支払いの遅延を招く可能性があると述べた。

「中国の多くの銀行では、セキュリティ対策として、口座にログインするのにUSBドライブの使用を求められます」と同氏は語った。

「しかし、連休前に経理部門がUSBドライブを自宅に持ち帰っていなければ、我々の支払いはおそらくもう1週間遅れるでしょう。」他方で、通常のように勤務を終える手段がなくなったため、24時間オンラインでいなければならないというプレッシャーを感じていると語る人もいた。

英国HSBC銀行のある顧客担当マネージャーは、在宅勤務の方針により、部署のグループチャットでメッセージを見逃さないよう、家から出られないと感じていると語った。

「上司もグループに入っているので、他の全員と同じくらい素早く対応しなければなりません」と同氏は語った。

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