コロナウイルス:英国、人工呼吸器の迅速な増産を工学業界に要請

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  • 英国は、国内の新型コロナウイルス感染拡大の悪化に備え、人工呼吸器の追加発注を急いでいる。

  • 英国政府は、ダイソンだけで人工呼吸器1万台を発注した。

  • 工学・航空宇宙企業のコンソーシアムも、必要な人工呼吸器の迅速な量産を開始する見通しだ。

  • 現在、英国の国民保健サービス(NHS)が保有する人工呼吸器はわずか8,000台で、専門家は危機への対応には不十分とみている。

英国は、袋を使わない掃除機で知られるダイソンが驚異的な速さで設計した人工呼吸器1万台を緊急発注した。これは、新型コロナウイルス感染拡大のピークが迫るなか、業界全体に準備を呼びかけた成果の第一弾となる。

業界による別の取り組みでは、航空宇宙・工学分野の企業コンソーシアムが、既存の人工呼吸器モデルの生産拡大に向け、7つのF1レーシングチームと協力している。製造開始日は3月30日に設定された。

英国の公的医療サービスを圧倒しかねない感染者急増が予想されるなか、ボリス・ジョンソン首相は、患者の命を救う人工呼吸器の製造をメーカーに緊急要請した。

ダイソンの新型人工呼吸器「CoVent」の生産は来月初めに始まる可能性があるが、政府は、安全性および規制上の試験に合格することが発注の条件だと明らかにした。

「中核となる課題は、新しく高度な医療製品を大量に、しかも極めて短期間で設計し、供給する方法でした」と、億万長者で創業者のジェームズ・ダイソン氏は、ロイターが入手した社員宛てのメールで述べた。

「今は、これを生産に移すための競争が始まっています。」

ダイソンは、空気の流れ、モーター、電力システム、製造、サプライチェーンに関する同社の専門知識を生かし、まったく新しい人工呼吸器を設計・製造できる。

ダイソンの人工呼吸器「CoVent」。Image: ダイソン

同社は1990年代、サイクロン式の紙パック不要掃除機で掃除機市場に革命を起こした。その後、イングランド南西部の拠点とマレーシア、シンガポール、フィリピンの製造工場で、空気清浄機、ハンドドライヤー、扇風機も手がけてきた。

目標:30,000台

一方、航空宇宙・工学コンソーシアムには、ロールス・ロイス、BAE、エアバス、シーメンスUKなどが参加し、ペンロンやスミス・グループといった既存の医療機器メーカーの増産を支援する。

政府からのゴーサインを待っている。

英国のエンジニアリング企業バブコックも、大手医療機器会社およびロンドンのロイヤル・ブロンプトン病院の専門家と連携している。

政府が、COVID-19の合併症を発症した患者の命を救うため、人工呼吸器をさらに3万台必要としていると発表したことを受け、各社は一斉に動き出した。政府は、民間病院や海外の供給元からも救命装置を調達している。

英国には現在、人工呼吸器が約8,000台あり、さらに8,000台を発注済みで、約1週間後に医療システムに加わる予定だ。

英国では、9,529人がウイルス検査で陽性となり、患者463人が死亡していた。

英国は、主に過去の感染歴の判定に使われる抗体検査キットを350万個購入した。現在、配布に先立ち、キットが正しく機能するか確認している。

パンデミックとの闘いを大きく変える可能性のある抗体検査の試作品について、評価が進められており、最適化の準備も整っていると、技術の開発者は述べた。

国民保健サービス(NHS)の職員の多くは検査を受けておらず、医療従事者にとって大きな懸念であるとともに、政府の対応への批判が高まる一因となっている。

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