オミクロンBA.2変異株について、これまでに何が分かっているのか?

Omicron BA.2 variant
Omicron BA.2 variant is on the rise globally.Image: Unsplash/Adam Nieścioruk
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  • BA.2は、コロナウイルスのオミクロン系統の新たな亜系統である。

  • 科学者らによると、感染力がより強く、追跡がより難しいBA.2は、現在世界で優勢となっており、一部の国で新型コロナウイルス感染症の症例が大幅に増加している。

  • 科学者らはまた、オミクロンと同様、この新しい株に対してワクチンの有効性は低いものの、追加接種によって大きな予防効果が得られ、重症化しやすくなるわけではないと述べている。

BA.2として知られる、感染力の強いオミクロン系統の亜系統は、現在世界で優勢となっている。欧州やアジアの多くの国で感染が急増し、米国で新たな波が起きる可能性への懸念も高まっている。

以下に、分かっていることをまとめる。オミクロンBA.2変異株。

オミクロンBA.2変異株は感染力がより強い

世界保健機関(WHO)によると、現在、遺伝子配列が解析された症例のほぼ86%をオミクロンBA.2変異株が占めている。感染力の強いオミクロンの近縁株であるBA.1やBA.1.1よりもさらに感染力が強いが、これまでの証拠からは、重症化しやすくなるわけではないことが示唆されている。

オミクロン系統の他の変異株と同様、BA.2変異株に対するワクチンの有効性は、アルファ株や新型コロナウイルスの初期株など、これまでの変異株に対する場合よりも低く、時間の経過とともに予防効果も弱まる。しかし、英国健康安全保障庁のデータによると、追加接種で予防効果が回復し、とりわけ入院や死亡の予防に有効である。https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/covid-booster-provides-protection-over-65s-after-15-weeks-uk-data-2022-03-24/

世界の状況

オミクロンBA.2変異株の拡大は、中国で最近起きた感染急増や、ドイツや英国など欧州諸国で記録的な感染者数に達したことの原因とされている。一方、欧州の一部の国では、新規感染者数の増加が鈍化し、減少に転じている国もある。

BA.2は追跡がやや難しいことから、「ステルス変異株」と呼ばれている。BA.1には欠失した遺伝子があり、一般的なPCR検査で自動的に検出できた。BA.2と、同じく近縁株で、割合が増加しているものの現在は低水準にとどまるBA.3は、ゲノム解析でしか検出できない。ゲノム解析の実施数は国によって異なる。

BA.2変異株は再感染を引き起こすのか?

オミクロンBA.2変異株をめぐる大きな懸念の一つは、すでにBA.1に感染した人が再感染する可能性があるかどうかだった。特に、複数の国で感染者数の「二つの山」が驚くほど短い間隔で現れているように見えたためだ。しかし英国とデンマークのデータによると、オミクロンはデルタ株など他の変異株に感染した人を再感染させることがある一方、BA.1に感染した人がBA.2に再感染した例は、これまで数万件の症例のうちごくわずかしか確認されていない。

科学者らは、BA.2変異株が最近増加した理由として、世界的な感染増加と、多くの国が公衆衛生対策を解除した時期が重なった可能性を挙げている。

新たな優勢株。Image: Statista

「ある意味では、皆がマスクを着用しなくなった時に流行していたのが、たまたまオミクロンBA.2だったというだけかもしれません」と、ボルチモアのジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のウイルス学者、アンドリュー・ペコシュ博士は述べた。

そのため、カリフォルニア州ラホヤにあるスクリップス研究所トランスレーショナル・インスティテュートの所長、エリック・トポル氏をはじめとする米国の専門家らは、米国でもBA.2の大きな流行が起きるかどうかを判断するには「少し時期尚早」だと述べた。

オミクロンBA.2変異株が増加した理由が何であれ、ウイルスが今なお被害をもたらしていること、特に未接種者、接種が不十分な人々、脆弱な人々に影響を及ぼしていることを、科学者らは改めて認識させられたと述べている。

「これは今なお非常に大きな公衆衛生上の問題であり、今後も続くでしょう」と、エディンバラ大学の疫学者、マーク・ウールハウス氏は述べた。

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