COVID-19で未来の世代への教育はどう変わるか――4つの可能性

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• コロナウイルスによる混乱は、教育関係者に教育分野を見直す時間をもたらす可能性があります。

• テクノロジーがその穴を埋め、今後も未来の世代を教育するうえで重要な役割を果たし続けるでしょう。

• 知識がマウスをクリックすれば手に入る世界では、教育者の役割も変わらなければなりません。

第二次世界大戦以降、これほど多くの国で、ほぼ同じ時期に同じ理由から学校や教育機関が閉鎖されたことはありません。このウイルスの影響は広範囲に及ぶと考えられますが、教育にとって長期的にはどのような意味を持つのでしょうか。

世界の教育関係者は以前から、未来の世代をどのように教育するかを見直す必要性について語ってきました。今回の混乱は、教育のあり方を考え直し、何を教えるべきか、そして学生たちをどのような未来に備えさせるべきかを問い直すきっかけになるかもしれません。私たち教育者が教室や講堂を離れた学生たちとの新たなコミュニケーション方法に取り組む今、この混乱をもたらした危機を、学びがどのようなものであるべきかを考える機会とするのに適した時期です。世代Z、アルファ世代、そしてその先の世代にとって。

今日、教育機関に通う学生の大半は、真にグローバル化した世界で育ったZ世代です。最年長でも現在25歳のこの世代は、世界規模のパンデミックを受けて自身の教育を振り返ることになるでしょう。多くの人が試験やスポーツイベント、さらには卒業式の中止に直面しています。この世代を特徴づけるのはテクノロジーです。FOBA(ひとりでいることへの恐れ)やFOMO(取り残されることへの恐れ)という言葉には、インスタントメッセンジャー、Snapchat、WhatsAppなどのアプリを通じた即時のコミュニケーションやフィードバックへの期待が表れています。その期待は保護者や教育者からの連絡にも及び、現在の遠隔学習によって、いっそう強まっています。

またこの世代は、気候変動やメンタルヘルスなど、世界の大きな課題の解決に向けて協力して取り組む力を認識しています。こうした課題は彼らの重要な関心事であり、現在は地域社会の高齢者を守るため、自主隔離するという共通の責任も担っています。

Z世代の教育は、テクノロジーと深く結びついています。Image: グローバル・インディアン・インターナショナル・スクール

ミレニアル世代の子どもたちであるアルファ世代は、世界で最も人種的多様性に富む世代です。この世代にとってテクノロジーは、意識やアイデンティティの延長にすぎず、ソーシャルメディアは生活の一部です。幼い未就学児である彼らは、従来型ではない家族構成が最も多い世代でもあります。多くの場合、いわゆる「ブルドーザー・ペアレント」が障害を取り除き、子どもたちの進む道を切り開きます。アルファ世代は今のところ、世界的なパンデミックが教育に及ぼす影響に気づいていないかもしれません。しかし、最年少の学習者でさえ、その影響を今後何年にもわたって受けることになるでしょう。

このCOVID-19危機のさなか、私たちと同じ教育者の仲間も、将来に向けて学生たちに何を備えさせるべきか考えているはずです。Dell Technologiesの報告書によると、Z世代とアルファ世代が就く2030年の仕事の85%は、まだ生まれていません。世界経済フォーラムのこの報告書によると、現在の小学生の65%は、まだ存在しない職種で働くことになります。

COVID-19危機は、私たちの世界や世界の見方を大きく変えるかもしれません。また、若い学習者たちが将来に備えられるよう、教育をどのように変えるべきかを教えてくれる可能性もあります。そこから得られる教訓には、次のものがあります。

1. 相互につながる世界の市民を育てる

COVID-19は、私たちが世界規模でいかにつながっているかを示すパンデミックです。もはや、孤立した問題や行動というものはありません。今後数十年に成功する人々には、この相互関係を理解し、境界を越えて違いを生かしながら、世界規模で協力して働く力が求められます。

2. 教育者の役割を再定義する

知識を持つ教育者が生徒に知恵を授けるという考え方は、もはや21世紀の教育には適していません。学生たちは、携帯電話やタブレット、コンピューターを数回クリックするだけで知識を得たり、専門的な技能を学んだりできます。教室や講堂における教育者の役割を再定義する必要があります。それは、若者が社会に貢献する一員として成長できるよう支援する役割へと移ることを意味するかもしれません。

これから働き始める世代にとって、レジリエンスと適応力は不可欠です。

3. 未来に必要なライフスキルを教える

絶えず変化するこの世界環境で、若者にはレジリエンスと適応力が必要です。これらは、パンデミックを乗り越えるうえで欠かせない力だと明らかになっています。将来、雇用主が重視する技能としては、創造性、コミュニケーション力、協働力に加え、共感力や感情的知性が挙げられるでしょう。また、効果的なチームワークを通じて集団の力を引き出すため、人口統計上の違いを越えて協力する能力も求められます。

4. 教育にテクノロジーを活用する

COVID-19のパンデミックを受け、世界各地の教育機関は、あらゆる教育段階の学生向けに遠隔学習のコンテンツを作成するため、利用可能なさまざまな技術ツールを急きょ活用せざるを得なくなりました。世界中の教育関係者は、これまでとは異なる方法をより柔軟に実践する可能性を体験しています。その結果、世界各地の学生が教育を受けやすくなる可能性があります。これらは新しい指導方法であり、特に幼稚園から12年生までの教育現場では、これまでほとんど活用されてきませんでした。

コロナウイルスの流行に対して、世界経済フォーラムはどのような取り組みを行っていますか?

何よりも私たちが願うのは、Z世代やアルファ世代、そしてこれからの世代にとって、仲間や教師、教室から離れて過ごす隔離生活と遠隔学習の経験が、対面での交流を求める人間の必要性を改めて静かに思い起こさせることです。

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