科学者たちは、1億年前に生息していた歯のある翼竜の新種を3種発見しました。
2月に海面水温が過去最高を記録した後、グレートバリアリーフでは5年間で3度目となる大規模なサンゴの白化が起きました。
オゾン層の回復により、人間活動がジェット気流に与えた損傷が修復されつつある可能性があります。
東南極のデンマン氷河は、わずか22年間で5.4km後退しました。NASAの科学者によると、氷河の氷がすべて溶ければ、海面は約1.5メートル上昇するとのことです。
モロッコで翼竜の新種が3種発見されたニュースを聞きましたか?また、オーストラリアのグレートバリアリーフで、5年間で3度目となる大規模な白化が起きたことはご存じでしょうか。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックに関する報道が続くなか、こうしたニュースやほかの話題を見逃していたかもしれません。
1. 新たな翼竜の化石を発掘
科学者たちは、約1億年前の白亜紀にサハラで生息していた、歯のある翼竜の新種を3種発見しました。
翼竜は恐竜とともに生息し、ほぼ同じ時期に絶滅しましたが、恐竜ではありません。空を飛ぶ爬虫類でした。
これらの翼竜の翼開長は3~4メートルで、魚を食べていました。魚やワニ、カメ、数種の肉食恐竜が豊富に生息する河川の生態系の一部でした。
モロッコで発見されたその化石は、学術誌『Cretaceous Research』に掲載された研究で報告され、恐竜時代のアフリカの進化史を研究者がより深く理解する手がかりとなります。当時の世界は、ワニに似た捕食者や肉食恐竜などの捕食者が支配していました。
「翼竜の化石は非常に珍しく、知られているものの大半はヨーロッパ、南米、アジアで見つかっています。今回の発見はとても興味深く、白亜紀のアフリカに生息した翼竜の世界を垣間見せてくれます」と、筆頭著者のミーガン・L・ジェイコブズ氏は述べました。同氏はベイラー大学で地球科学を専攻する博士課程の学生です。
2. グレートバリアリーフで大規模な白化

オーストラリアのグレートバリアリーフでは、5年間で3度目の大規模な白化が起きました。
特に2月、リーフ周辺の海面水温が観測史上最高となるなかで熱が蓄積し、広範囲にわたる白化につながったと、グレートバリアリーフ海洋公園管理局は発表しました。。
気候変動による海洋温暖化が、世界最大のサンゴ礁生態系を脅かしています。面積約344,000平方キロメートルに広がるこのリーフには、1,500種の魚と、世界のソフトコーラルの3分の1を含む多種多様な生物が生息しています。
2016年と2017年に発生した大規模な白化により、リーフの3分の2が損傷しました。
2020年3月の航空調査では、最も深刻な白化がリーフの広い範囲に及んでいることが分かりましたが、被害の深刻さにはばらつきがありました。
2016年と2017年には被害を免れた南部の一部地域が大きな打撃を受けた一方、主要な観光地では白化は中程度にとどまりました。
3. オゾン層の回復が風の流れを変える
地球のオゾン層は回復を続けており、その回復過程によって、人間活動が大気循環に与えた損傷が修復されつつある可能性があると、新たな研究で明らかになりました。
2000年以前は、オゾン層の破壊により、中緯度のジェット気流が徐々に南極へ向かって移動していました。その影響で南半球の降雨パターンが変化していました。一方、ハリケーンを引き起こす別の気流であるハドレー循環は、幅を広げていました。
コロラド大学ボルダー校の研究者らによると、1987年にオゾン層破壊物質の生産停止を目指す国際協定、モントリオール議定書が採択されたことを受け、こうした傾向は2000年以降いずれも停止し、反転し始めました。
昨年9月、南極上空のオゾンホールは、1982年に発見されて以来、最小の大きさとなりました。南極点上空の成層圏で通常とは異なる気象パターンが生じたことも、その一因です。
4. 南極の氷河、22年間で5.4km後退

東南極のデンマン氷河は、20年余りで5.4km後退したと、NASAの新たな研究で報告されています。
ここには、海面下3,500メートルに達する世界最深の陸上峡谷があり、西南極の氷の半分に相当する量の氷を蓄えています。すべて溶ければ、世界の海面は約1.5メートル上昇します。
最近まで、科学者たちは、東南極では大陸西部ほど氷が失われていなかったため、西南極より安定していると考えていました。
しかし、氷床の下にある地形の形状により、デンマン氷河は気候変動に起因する融解に特に弱いことが分かりました。



