新型コロナウイルス:経済回復の5つのシナリオ

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  • ロイターは50人を超えるエコノミストを対象に、新型コロナウイルス感染拡大後の経済回復について予測を尋ねた。

  • 最大6%の縮小から0.7%の成長まで、予測を紹介する。

回復の形はU字か、V字か、それともW字か。新型コロナウイルス関連のロックダウン後の経済回復予測では、反発、緩やかな回復、再悪化のどれになるかを示すさまざまな文字が挙がっている。

ロイターが調査した50人を超えるエコノミストのうち、世界経済が2020年に最大6%縮小すると予測した人もいた。反対に、0.7%成長という予測もあった。平均では1.2%の縮小だった。

INGリサーチのマクロ経済部門グローバル責任者、カーステン・ブジェスキ氏は、この状況を「ウイルスがもたらす氷河期」と表現した。

「数日から数週間のうちに、経済活動が100からゼロへと突然停止する」と同氏は述べ、見通しの予測が極めて難しくなったと付け加えた。

議論されているシナリオをいくつか紹介する。

1.「V字」

最良のシナリオは、成長が急落した後、同じように急速に回復することだ。

4~6月期のGDP縮小は、数十年に例のない規模になる可能性が高い。しかし、10兆ドルを超え、なお拡大している財政・金融刺激策が、同じように急速な回復を後押しする可能性がある。

ナットウエスト・マーケッツのグローバル経済部門共同責任者、ロス・ウォーカー氏は、今四半期に予想される経済の落ち込みの規模から、「企業の再開に伴い、第3・第4四半期には大幅な反発が見込まれる」と考えている。

以下の図のインタラクティブ版はこちら reut.rs/2RodaZf。

図:V字回復:こちら

2.「U字」

回復に数四半期以上かかるシナリオ。経済は2008~09年より速く、深く縮小しているため、これが最も起こりやすい結果かもしれない。

INGのブジェスキ氏は、U字型を基本シナリオとしている。同氏は、ロックダウンが解除された後も、その影響はしばらく続くと指摘する。

「ロックダウン措置の緩和は段階的に進み、ソーシャルディスタンスは続き、観光業も引き続き打撃を受ける可能性が高い」とブジェスキ氏は述べた。

以下の図のインタラクティブ版はこちら reut.rs/34kX9IT。

図:U字回復:こちら

3.「W字」

二番底――ロックダウン規制の緩和で当初は経済活動が活発化するものの、その後、失業や企業倒産の影響が表面化する場合。

一部のアジア諸国で起きたように、新型コロナウイルスの新規感染者が再び現れた場合にも、こうなる可能性がある。

「私たちは、回復はV字型やU字型というよりW字型になると見ており、

以下の図のインタラクティブ版はこちら reut.rs/2xfo9gI。

図:W字回復:こちら

4.「L字」

成長が急落し、しばらく回復しないシナリオ。

このシナリオが起きるには、世界の新型コロナウイルス感染者数が増え続け、長期にわたるロックダウンを余儀なくされる必要がある。

ウイルスが発生した中国の武漢市では、2カ月余りでロックダウンが解除されたことを踏まえると、このシナリオの可能性は低そうだ。

ただし、大規模な景気刺激策を実施する余力が乏しく、商品輸出に頼ることの多い新興国市場では、L字型の結果がリスクとなる可能性がある。

以下の図のインタラクティブ版はこちら reut.rs/2VlbAIW。

図:L字回復:こちら

5.スウッシュ型

「L字でもU字でもV字でもない。代わりに、チェックマークのような形を想定している」と、ベレンベルクのエコノミスト、フロリアン・ヘンセ氏は述べた。

これは、急激に落ち込んだ後、ロックダウンの導入時より緩やかに規制が緩和されるにつれて、徐々に回復する形を意味する。

AXAインベストメント・マネージャーズのグループチーフエコノミスト、ジル・モエック氏は、ナイキのスポーツブランドのロゴに似た「スウッシュ」型を想定する。

「貯蓄志向の高まりで個人消費が損なわれ、投資も大幅に抑制される可能性があるため、ロックダウン後の世界経済の回復はかなり緩やかになるのが最も可能性の高いシナリオだと考えている」とモエック氏は述べた。

図:チェックマーク型の回復:こちら

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